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再会を果たすべく

シアターセブンの上映時刻が発表されていた。
・4月15日(土)18:30~
・4月16日(日)19:00~
良い時間帯。
誰かと映画に来たら少し食事したり作品の話を出来る。
そんな時間帯をいただいた。感謝。
名古屋シネマテークは全日程10:00~だから、15日の舞台挨拶は移動しても時間が余りそうな勢いだ。

名古屋も大阪も限定回数の上映になる。
評判が良ければ後日追加上映の可能性はもちろんある。
一人でも多くの皆様に楽しんでいただけたらと願う。
生活圏から離れているから見知らぬ人にチラシを手渡したりそんなことが出来ないジレンマはある。関東圏に比べればやはり実際の知り合いも多くない。
映画館にもともとついているお客様と、チラシや予告やポスターで興味を持っていただいたお客様と、ケイズシネマでの上映の噂を聞いて興味を持ってくださったお客様がどれだけいるのかがやっぱり大きいのかもしれない。
もちろん、それ以前に来てくださると言ってくださっている方々もいて、その皆様にお会いできることも楽しみだけど、同時にそんなふうに足を運んでくださる方にも出会えるのかなとワクワクしている。

どちらも一度、お世話になった映画館だからスタッフさんに会うこともとても久しぶりで楽しみだ。
とてもよくしていただいたことを記憶している。

その中の一つのエピソードが、名古屋シネマテークの支配人の平野勇治さんのことだ。実は僕がお伺いしたその日に亡くなられた。
ミニシアターの世界ではとても有名な方の一人だ。
あの日、なんだか少し落ち着かない様子で何かがあることは察したのだけれど、それがなんなのか後から知ることになった。
僕たちに気を使ってくださって伏せていてくださった。
僕はそんなことも知らずにはしゃいでしまったのではないのかと後から悶々とした。
なぜか鼻血が止まらなくなって、気まで使っていただいた。
それでいつかもう一度行かなくちゃいけないとずっと思っていた。

平野さんのこのインタビューは当時も読んだ。
実はとっても僕は個人的に勇気づけられたインタビューだった。
読んでもらえればなんとなく伝わると思うのでぜひ。
今ももちろんこの精神は繋がっていっていると感じている。
色々な映画があるけれど名古屋シネマテークで上映出来るってこういうことなんだぜって僕はすごく嬉しくなる。
外観からすごい映画館だしさ。もうワクワクするしかないよ。

シアターセブンにももちろん思い出がある。
どこだろうと地図をたどって進んだらどんどん街の様子がいかがわしくなっていってさ。それにしては明るい内装で。
少し早く到着してしまった僕はたくさん話をさせていただいた。
控室とかすごくよく覚えている。
毎日のように舞台挨拶の様子をTwitterにアップしてくださった。

もちろんミニシアターはこの2つだけじゃない。
僕が舞台挨拶をした映画館だけでもまだまだある。
そしてそのどの映画館にも思い出がある。
その上、ミニシアターはまだまだ日本中にある。
なんというか人間同士の出会い。AI時代にアナログと言われそうだけれど、あたたかい交流がそこにあった。
なんかうまく書けないけど、記憶にこびりつくようなそんな体験ばかりだ。

これは試金石になるのかな。
どうなるのかもまったくわからないけれど。
きっと届くと僕は信じている。
誰かの心に触れることになるという予感がある。
ほんとうなら僕の映画でコロナ禍後に活況を生み出すようなことが出来たらいいし、それを目指さなくちゃいけない。

まず僕は再会を果たしに行く。
舞台挨拶する時間がないと言われても行くつもりだった。
その上で少しでも反響を呼べればいいなぁ。
追加上映したくなるような。
そうじゃなくても、他の映画館も上映したくなるような。
そんなきっかけになるといいなぁ。

いや、そうしなくちゃな。
そうするべきだ。

おお映画『演者』

企画 監督 脚本 小野寺隆一
音楽 吉田トオル

「ほんとう」はどちらなんですか?

【限定3回上映】
2023年4月15日(土)18日(火)21日(金)
各回10時から上映
名古屋シネマテーク(愛知・名古屋今池)
初日舞台挨拶あり 登壇:小野寺隆一

【限定2回上映】
2023年4月15日(土)18:30、16日(日)19:00
シアターセブン(大阪・十三)
予約開始:4月8日9時より
2日間舞台挨拶あり 登壇:小野寺隆一

◆終映◆
2023年3月25日(土)~31日(金)
K'sシネマ (東京・新宿)

出演
藤井菜魚子/河原幸子/広田あきほ
中野圭/織田稚成/金子透
安藤聖/樋口真衣
大多和麦/西本早輝/小野寺隆一

撮影 橋本篤志 照明 鈴木馨悟 録音 高島良太
題字 豊田利晃 絵画 宮大也
スチール 砂田耕希 制作応援 素材提供 佐久間孝
製作・宣伝・配給 うずめき

【あらすじ】
昭和20年春、終戦直前のとある村。嶋田家に嫁いだ3人の女たち。
血の繋がらない義理の三姉妹は男たちが戦時不在の家を守り続けている。

家長であるはずの長男の嫁、智恵は気を病んでいた。
三男の嫁、恵美は義姉を気遣う日々を送っている。
次男の嫁、陽子は智恵がおかしくなったふりをしているのではと疑っていた。

やがて魔物が再び女たちの前に現れる。
世界は反転して、演技は見抜かれる。

投げ銭は全て「演者」映画化計画に使用させていただきます。