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起き上がった死体

土曜日~日曜日。変わらずの猛暑だったせいか、うまく眠れず深夜に映画編集をはじめるとこれが思いのほかノってしまい朝まで一気に。結果的に2カ月塩漬け状態だった素材が荒編集までできてしまった。とりあえず、と動画を「書き出し」して朝日を浴びながら眠りにつく。

午後になり一本電話で打ち合わせを30分程度。LINEで通話していたら先方の回線がわるくなり「携帯番号にかけなおす」と切る。番号を伝えつつ、脳裏には渦中のau通信障害を浮かんだが、着信は鳴った。が、無音ですぐに切れてしまう。改めてLINE電話をつなぐことに。先方が「つながらなくて!」と言っていた。「ははあ」と私。ネットニュースで「繋がらないらしい」とは聞いていたが実態はどこまで進んだのかよくわからずだった。

母との電話も先日したばかりなので、私の「au」トラブルはこんな程度に落ち着いていた。

打ち合わせ終わり電話を切ると、音漏れしていたようで何かに気づいた夫がもにゃもにゃ告げる。指摘が的を射ていて、結果「オレオレ詐欺に加担して悩む若者」「悩みは上司で」「転職しようか悩むんだ」というネタで盛り上がる。昼飯後に、食器を片付けるノリでこんな面白い話がポンポン浮かぶのも私の”荷”がだいぶ減っているからだろう。

空いた時間で日曜、池袋での営業最終日の古本屋「コ本や」へ。インターホンを推すと、D氏。額に汗していたのでさすが猛暑と思うも、フロアに上がると、ろうかにぎっしり人。20%OFFの触れ込みに、もっと早く来るべきだったかと、いや残り物に福がある!などと逡巡したが、めぼしい本もまだまだ多数あり5~6000円分購入。聞こえて方会話を察するに、作品展示に関する人々や芸大とおぼわしき人々の華やかな?トーク&にぎわいだった。こういう場所でこういう空気を味わうのは妙な気分にもなる。

自分の中でタイムリーな伊坂幸太郎&山下敦弘&Theピーズ『実験4号』を手に入れる。

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今村昌平監督の『映画は狂気の旅である 私の履歴書』は2004年刊行なのにAmazonではプレミアム本の域に入っていた。やはり映画本は出た時が買い時なのだ。コ本やさんの良心設計価格で買えた喜び二乗。

帰り道、喫茶店で夫はアップルジュースを注文していた。1分もたたず飲み干して「アーティストの人は肉体と連続性を失いがち……?」と何かの刺激をうけていた。じつは私(と夫)の学部時代の同期N氏と、コ本やのD氏らは、院で同期だったと、共通の友人をもつ浅からぬ縁がある。急に夫がそんな発言したことは、今春に、N氏と別の同期の結婚式で再会したことなど影響しているのだろうと推察した。「失ってどうするんだろうね」とアイスコーヒーをちびちび飲んだ。

調整ができそうでできない月曜・火曜の用件などを詰める。仕事したいなあ~とぼんやり思っていたら仕事がきてくれるのはすごい。が、徹夜すればいい、という作戦はリスクが高すぎる。うっかり徹夜が限度だ。

なお、朝のうちに荒編集した「書き出し」した動画を見たら、死体が起き上がるカットになっていた(笑)なんでやねん、って、やったのは自分なのに何度見ても笑ってしまうが、まだまだソフトを使いこなせないばかりか、徹夜で仕上げたものは基本使い物にはならんならん。ちゃんとしんでるカットが大半なのに、なぜカットの声がかかった後のシーンが残っているのか分からないが……細かい修正もちびちびやっていく。


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