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雷を起こすのは雷様?氷?それとも…微生物?

先日の東京はすごい雷でした…

先日8月1日は東京で凄まじい雷雨がお昼頃に吹き荒れましたね…。
場所によっては、雹も降ったところがあったようですね。

雷雨の影響で電車などが止まっただけでなく、様々なトラブルが都内で起こったようです。
小野田商店の社員も雷雨の対応に追われていました。

雷が人に直撃して被害を与えるケースはまれではありますが、雷雨の影響は人だけでなく電子機器などにも深刻な影響を及ぼすこともあります。

雷サージ保護機能付きの電源タップを利用する、また雷が近くに落ちた時はコンセントを抜くなど、大切なデータなどを守る対策が大事ですね!

雷は氷から生まれる?

ところで皆様は雷がどのようにして発生するかご存知でしょうか?

実のところ雷が生じる正確なメカニズムは今もって不明です。
これ、筆者は初めて聞いたときかなり驚きました。
避雷針や天気予報などの対策もバッチリあるんで、雷のことなんてとっくに解明されているものだと思っていましたから。

しかし、正確なメカニズムがわからないだけで、その正体は巨大な静電気であることがわかっています。
下敷きを擦ると静電気が生まれるように、雲の中で何かが擦れて静電気を生んでいるのです。

電子顕微鏡で撮影した氷晶。(コンピューターで着色されている)

その何かとは、積乱雲(にゅうどう雲)の中に発生する氷晶、つまり雪の結晶です。
雪の結晶、つまり氷晶同士がぶつかり合って擦れ合うことで静電気が発生して、やがて電気エネルギーとして地上へと逃げていきます。
このとき、できるだけ抵抗が少ない(つまり空気の薄い)所へとエネルギーが流れていくことから、雷は真っ直ぐでなくジクザグになります。

ちなみにこのとき、雲から逃げるのは「ステップトリーダー」というマイナスの電気エネルギーなので、地面からは逆にプラスの電気エネルギー「リターンストローク」も引きつけられる形で流れています(こちらの方が強いので、落雷したときに見ているのはむしろこっちだそうです)。
つまり、雷とは下から上に一方的に落ちるものではなく、空からも地面からも伸びているんですね…。

積乱雲は、垂直方向(縦長)に発達した雲の一種で、非常に大きな高さになり、これらの雲は暖かく湿った空気が急速に上昇し、冷却されることによって発達します。この過程で上昇した水滴が氷晶になります。

この過程によって、急激に上昇した氷晶同士で摩擦が生じて最終的に、電気エネルギーが十分に高くなると、強力な雷放電が発生します。

もちろん、普通の雲の中にも氷晶は生じ、冬にはそれが融けないまま綺麗に雪として地上に降り注ぎますが、それらは上昇気流のような激しい動きには晒されないので、雷は生じません。

実のところ、ここまで書いておきながら、これらはあくまで理論上の話であり、実際に雲の中でこれらの現象がどう起きているのか、あまりわかってないのですが…。

とまぁ、ここまでグダグダ書いてきましたが、覚えておくことは以下のこれだけで良いです!

ア●と雪の女王のエ●サは、雪や氷を操る能力があるということは、急激な気圧差を起こすことができるので、突風はもちろん、応用すれば雷さえ武器にすることが可能ということです!

彼女の手にかかれば、敵を氷漬けにも消し炭にも思いのままです!
エ●サつよい…。

雲の中には、未だ理解の及ばぬ何かがいる。

さて今の世の中では、誰も雷様や龍神が雷を起こしているとは信じていませんし、迷信も消え去ったように思えます。

ですが、前述のように雷という現象は今もってなお、どのような現象なのか正確にはわかっていないのです。
人類が地球を上から見下ろせるようになった現代であってもです。

さて少し話は変わりますが、空中生物学という言葉は聞いたことはあるでししょうか?
大きな雲の中には湖に匹敵するほどの水が、水蒸気として存在します。
もちろんこの水の中を魚などが泳ぐことはできないですが、気生プランクトン、または大気バイオエアロゾルと呼ばれる原生動物や藻類、バクテリアやウイルスなど、無数の生命が雲の中に漂っています。

目に見えない小さな生物で構成される雲の中の世界については、大気中の実験が難しいこともあり、わかってないことばかりです。
生態系は陸と海にだけ存在するものではなく、空にさえあります。
そしてそれらは、把握しきれぬほど複雑に繋がっています。

雲の中には雷様や龍神こそいませんが、人類の理解が未だ及ばない存在たちが無数に潜んでいるのは事実です。
大気中の微生物が気象に与える影響も注目されており、もしかすると天気を操っていると表現できるような存在もいるかもしれません。

さて、そんな気生プランクトンの中には、製氷技術の進歩に重要なヒントをくれるかもしれない微生物「氷核活性細菌」なんてものが存在します。

この氷核活性細菌は水の凝固点(凍る温度)を下げたり、氷晶の形成を促進したりする特性を持っています。
雷の原因となる氷晶を作っている…この微生物こそ雷を起こす存在の正体なのかもしれません。

このフシギな微生物に関する詳しい話は、またの機会に…。

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