智尋の音処・Chihiro Ono

バヨリン弾き。活動は古典・クラシック・現代・実験音楽から即興・フィールドレコーディング…

智尋の音処・Chihiro Ono

バヨリン弾き。活動は古典・クラシック・現代・実験音楽から即興・フィールドレコーディング・サウンドアートまで。好みは山登りと静寂、勉学と音紡ぎと工夫。芸術は知識です。ロンドン拠点21年目。

最近の記事

Pink Moon April 2021に想うこと。

バヨリン弾きの智尋です。Pink Moonの時期ですね。こちらロンドンでは綺麗で静かな月が顔をくっきり見せてくれました。 月はいつでも、私たちの生活に何が起こっても常に私たちの上に等しく輝いていて、そして夜になればその姿を「どう?ちゃんとやってる?」的に気まぐれに見せて、また月は人生は無常で全ては永続的ではないということも人間が物心ついた頃から忠告していて。。。 私はもともと月の方がしっくりくるのもあって、Pink Moonと名付けられたちょっと可愛らしく感じる(けど通常

    • 人生初のEP "HachiRen" お披露目です!

      最近「駆け込み投稿」が続いているが相変わらず懲りていない、まるで今まさに、自身の小学生時代の夏休み最終日を生きているような感じがする、バヨリン弾きの智尋です。今日も日本の皆さんに「今日中にお知らせしたいこと」があり(ついに常連になりつつある!?)ココ、noteさんに駆け込みました。 実は数時間前のロンドンの朝、ついに、滝廉太郎さんに捧げる ”HachiRen" が、nonclassical(ロンドン)から一般にデジタル公開されました。全て聴くことも出来るし、購入することもで

      • 「120年前の今日」の滝さん。

        バヨリン弾きの智尋です。「どうしても(本日中に)お知らせしたいこと第二弾」です。120年前の今日、4月6日、滝廉太郎さんは自身の情熱と好奇心で胸をいっぱいにしてドイツに向けて横浜から出港しました。 今日のロンドンは快晴で、寒さは残るが気持ちがシャキッとするスッキリとした朝でした。彼の「今日」の横浜も、こんな日だったんだろうか。希望に満ち溢れた青空を彼は見ていたんだろうか。 自身の情熱と好奇心に忠実に生き抜くという生き方には、想像以上の覚悟と勇気と努力と忍耐が必要で、それが

        • 今日は滝廉太郎の「荒城の月」120周年記念の日です。

          コテコテと書くことが好きと言いながら、実際にはココへの投稿がなかなか出来ていない、バヨリン弾きの智尋です。更新頻度が極度に低い上にまだまだ新米ですから「キミは誰?」という声が鳴り響いているのを重々承知で、今日は、音楽好きな日本人にとって大事な(と私が思う)お知らせをしたいので、勇気を出して投稿することにしました。 120年前の今日(3月30日)、滝廉太郎さんの「荒城の月」が出版されました。 「荒城の月」は私にとって、深く心に響く大切な曲で、また、日本人の真髄を音楽という形

        Pink Moon April 2021に想うこと。

          周りの音に耳を傾ける。

          、、、想像していた以上に難しいですね、ここに何かを書くという作業は。 私にとってバヨリンを弾いている方がよっぽど簡単です。 以前の投稿で最後にちらっと「周りの音に耳を傾けてください」と書きましたが、今日は、私がそれをするとどうなるのか、ちょっと例を書いてみます。 先月まるまる一ヶ月間、大家さんの希望でこの家の3部屋、全取替大工事が行われていました。ロンドンはその間、第3回目のロックダウン真っ只中です。が、マスクも消毒も予防も全くしない不特定多数の作業員が毎日、朝から晩ま

          周りの音に耳を傾ける。

          音楽の原点。

          、、、まず原点の「音」から書いてみようかな、と思います。 「音」は、この地球上に生命体が誕生してからずっと、常に一緒に存在するものです。
たとえ無音室に入ってもそれは一緒に存在し続けます。つまり、自分を含めた生命体が存在する限り、この世界に無音は有り得ないのです。 
この生産され続ける様々な「音」には1つ1つ意味や要求があって、それを生命体は認識して、それによって(それを使って)行動を起こし、お互い共存してきました。 本来、「音」は生命体が意思の疎通をする大事な道具で、

          はじめまして。

          2000年からロンドンを拠点にしているバヨリン弾きの智尋と申します。 この10月にnoteに登録してから、何を書くか、どんなテーマでこの場を使うか、色々と考えてきました。ようやく「智尋の音処」と題名をつけてみたものの、「音」だけに偏った発信にはしたくないなと思い、今も慎重になっています。が、考えているばかりで行動を起こさないのが一番嫌いなので、まずは第一歩、踏み出してみます。 小さい頃から「しゃべりたい」という欲求が非常に薄く、今もおしゃべりは大の苦手です。だた、「モノを