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今日は滝廉太郎の「荒城の月」120周年記念の日です。

コテコテと書くことが好きと言いながら、実際にはココへの投稿がなかなか出来ていない、バヨリン弾きの智尋です。更新頻度が極度に低い上にまだまだ新米ですから「キミは誰?」という声が鳴り響いているのを重々承知で、今日は、音楽好きな日本人にとって大事な(と私が思う)お知らせをしたいので、勇気を出して投稿することにしました。

120年前の今日(3月30日)、滝廉太郎さんの「荒城の月」が出版されました。

「荒城の月」は私にとって、深く心に響く大切な曲で、また、日本人の真髄を音楽という形で的確に表現している、非常に興味深い曲でもあり、私の人生においてとても大事にしている曲です。

また、音楽をさらに深めるために単身で海外に出ると決めたとか、滝廉太郎さんの音楽や人生への姿勢に多く共感できることがあって、私が一方的に非常に近く感じる作曲家の一人です。

去年から続くコロナ禍で、この「荒城の月」が何度ふっと心に降りてきたことか。この曲は色々な深い意味をたくさん持っているにもかかわらず、その意味を見出すのは受け取り手に完全に委ねている。これ、すごく日本的だと思いませんか?そしてその心意気はアートの真髄そのものでもあると思うのです。

コロナの世の中になって、世界各国の(対応や文化の)違いがこれまで以上に浮き彫りになって、私自身、自分が何者でどこの国の人なのか(今まで以上に)はっきりしました。そんな中、廉太郎さんの「荒城の月」の奥深くにあるものに再度魅了され、ついに感極まって、音楽作品を1つ、作っちゃいました。

4つの小さな作品から成り立つ無伴奏ヴァイオリンのための曲、総合タイトルは「HachiRen」です。各楽章のタイトルはHachi(8), Kojo、SakuraFubuki、そしてRenです。滝廉太郎さんの人生を、彼の「荒城の月」と古謡の「さくらさくら」を土台に、私の全技術を混ぜ合わせ、音楽というフォーマットで表現してみました。

そして幸運なことに、120年前の今日「荒城の月」が出版された日に合わせて、2021年の3月30日の今日、ロンドンのノンクラシカルというレコードレーベルからプレリリースさせていただくことができました。

ビデオアートもそれに合わせて作ってみました。

ティータイムのお茶菓子に、どうぞ。

このHachiRenに関する話、ゆっくりかき落としていこうかなぁと密かに思っています。あくまでも、ゆっくり、です。

それでは、また。

良い日を!




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