見出し画像

映画感想『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』

※ネタバレ注意

2024年映画一発目。もともと好きな漫画でアニメも欠かさず観ているので、オリジナルストーリーと聞いて楽しみに観に行った。

まあ〜〜〜良いんじゃない!?
「校長が好きなお菓子を作ってステラを獲るために北国へ家族旅行へGO!」というストーリーも可愛いし、クリスマス感のある街並もワクワクする。フィオナやフランキーなどお馴染みメンバーも出てきてワイワイ。ユーリだけは登場するとメチャクチャになるのでお休みは仕方ないが笑った。

ただ何というか…クレヨンしんちゃん枠なのか、オタクアニメ枠なのか、作品の方針がわからなくなる時がある。
アーニャがウンコを我慢し変顔して仙人のイメージに駆られるのは明らかにファミリー的に楽しいシーンなのだが、オタクアニメにしてはウンコ推し過ぎる。家族みんなで楽しめる作品にしては時折見せるヨルさんの表情がメスすぎる気がする。まあ、僕は15年くらいNL二次創作の沼にいるので、歪んだメガネで見ているせいだと思う。ロイヨルは大変素晴らしい。pixivを漁っていると一日が溶ける。

ロイドがアーニャを探しに来た時のアーニャの喜びや、ロイドと敵の一騎打ち、ラストの家族の力を合わせた舵輪のシーンなど、家族の絆を感じるシーンはとても良かった。個人的に上手いと思ったのは、アーニャが心を読む際のSEを流した後に間を持たせたところ。アニメではSEの後に人物の心の声が流れるのが典型なのだが、「心を読む→間→アーニャのリアクション」で、間を読む楽しさが生まれていた。というか主にロイドに芽生えつつある家族への愛情を表現するのに使われていた。知能は高いが情愛は幼稚園児レベルの男が愛に目覚める展開は大変滋養があるので、これからも供給を増やして欲しいと思う。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?