映画感想『LAMB ラム』

予告編が不気味でゾクゾクしたのと、羊が好きなので気になっていた。prime見放題に追加されなので観た。

羊かわいい〜〜〜〜
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うわっ………………

まず、舞台アイスランドの自然がとにかく美しい。どのシーンで止めても絵画のようだ。山間部だが、日本のように雑木林が生い茂るでもなく、草地が広がる高原といった光景だ。牧草地も家屋もフィヨルドの雲海が白く包み込み、人里離れた山間部は神秘的な雰囲気を出している。牧羊を営む夫婦の自給自足的な生活も慎ましく、現代版おとぎ話のようだ。

音楽がほとんど用いられず、会話や自然音、動物の鳴き声ばかり。この静かで美しい場面の連続に、半人半羊の異形の存在がいることによって、とんでもない緊張感が生まれている。意図的に長い固定ワンショットが多く、観客は焦らされ考えを巡らされる。恐ろしい想像が駆け巡り、ひりついた思いで画面を注視し続けることになる。上質なサスペンスの体験をした。