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踏み切る

道端にうんこってあるよね。それをもし踏んでしまった場合。ハッ!として足を上げるよね。当然だ。反射というものだ。
「あ、うんこ踏んだ!」って思うもん。そりゃ足を上げるよ。でもね、上げたところでもう踏んでいるんだよ。どう足掻こうと踏んでいるんだ。その君の“踏んだ”という烙印はもう押されているんだ。
踏む前に気づいてギリギリのところでハッ!っとなったらそれはセーフだ。靴の裏にも何もついていない真っさらな白。潔白だ。だが、踏んでからハッ!の君はもう靴の裏なんて見れたもんじゃない。黒だ。完全に黒。君はうんこを踏んだ人になる。今ここまで読んだ君がロボットならうんこを踏んだロボットになる。そういうことだ。もうこれは覆せないのだ。

じゃあもう踏み切ればいいんじゃないか。

というのが今日の課題だ。
もう、うんこに触れてしまっているなら後戻りはできないはず。だから反射で足を上げようとしたらその逆で踏み切ればいい。渾身の力と体重。母なる地球の重量で踏み切ればいい。そうすれば清々しいのではないか。周りから見たら反射で足を上げたときは「あ、かわいそう」となるが、踏み切った場合は「え?気づいてないんじゃない?」と思われるだろう。それで、もし「うんこ踏んでますよ」と指摘された場合はこう言おう。

「知ってます。だから踏み切ったんです」






踏み切ったってなに?



どういう感情?何それ。ここまで書いておいてあれだけど、踏み切るって何?もうどっちにしろ救われないでしょ。もう踏んでいるんだもの。


ねー。


そうだよねー。


とにかくちゃんと足を置く位置を確認しよう!お兄さんが言えるのはそれだけ。



もっとあるだろ

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