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【経営者向けまとめ】すぐ真似できる年始スピーチ/挨拶文作成のポイントを6つにまとめてみた。〜大手・ベンチャー・上場企業9社の年始代表挨拶を分析〜

クリスマスも終わり、いよいよ2023年が近づいてきましたね。年末年始はビジネスのあらゆる場面で「挨拶」が求められます。新型コロナウイルス感染拡大以降、疎遠になってしまった人、会ってコミュニケーションを取れていない人が増え、だからこそ、1つ1つの挨拶や慣習を大事にしていきたいと考える人も増えています。

経営者の方であれば、社員や顧客等、多様なステークホルダーに向けて行う「年始代表挨拶」という大仕事が年明けに待っていますよね。

「じっくり年始挨拶の内容を考える時間がない」
「正直、億劫でなかなか手をつけられていない」

そのような方がいれば、他の方の年始挨拶を参考にしてみるのはいかがでしょうか?

本記事は、BtoBからBtoC、大手企業からベンチャー企業まで、さまざまな経営者の年始の挨拶を9つ集め、それぞれから真似ることができるポイントをまとめています。自身に合ったパターンを見つけて、参考にしてみてください。

今回は大手企業、メガベンチャー、2022年上場企業の3つのカテゴリで、それぞれ3社ずつ年始の挨拶を紹介します。

■大手企業の年始の挨拶3選🏢

〇トヨタ自動車株式会社

  • 写真、画像等を多用。ビジュアルの印象が強い

  • 社長の考えていることを語り口調で伝えている

  • 従業員へのメッセージを業務領域に限らず伝えている

国内大手の自動車メーカーであるトヨタ自動車株式会社。同社の挨拶は1年間を振り返るストーリーで構成されています。多くの写真が添えられることで、1年間の取り組みが一目でイメージできます。豊田社長の考えが、語り口調で伝えられることで、ボリュームのある記事ですが、引き込まれるように、読み進めることができます。説明責任を果たそうとする姿勢とその内容、そして豊田社長の情熱とパワーが伝わってきます。また、業務に直結することだけでなく、従業員の生き方に関しても願いが伝えられており、従業員のライフワークバランスを念頭に置いていることがうかがえます。

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〇住友商事株式会社

  • 話の流れを事前に伝え、論点を端的に示している

  • 自社だけではなく、社会的なストーリー、文脈も含む内容である

  • 新型コロナウイルスに罹患された方々への気遣い、配慮が添えられている

多様な商品・サービスの販売、輸出入など多角的な事業活動を展開している住友商事株式会社。挨拶の流れを先に伝えることで、読者が想定をしながら、話を聞き/読み進めることができます。且つ、ポイントを2つに絞っているので、覚えやすいです。また、干支を交えて歴史を語る切り口も特徴的で、社会的な出来事を振り返る読み応えのある文章になっています。新型コロナウイルスに罹患された方々へのお見舞いが締めの文として使われており、一部のステークホルダーへ配慮がされていることが伝わります。

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〇楽天グループ株式会社

  • 実際に話している写真を載せている

  • 周年記念を迎えるタイミングを強調している

  • 未来に向けたトピックが多い

「楽天市場」に代表されるインターネットサービスをはじめ、フィンテックサービス、モバイルサービスなど多岐にわたる分野でサービスを提供している楽天グループ株式会社。挨拶をされている写真からは、文面だけでは伝わらない代表本人のエネルギーを感じられます。全体的に展望に関するトピックが多く、今後に期待したくなる内容です。この挨拶を読んだ従業員はモチベーションが上がりそうですね。

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■ベンチャー企業の年始の挨拶3選🏢


〇株式会社MIXI

  • コーポレートブランドと企業理念の変更のタイミングを強調

  • パーパス、ミッションなどの背景を丁寧に伝えている

  • 各サービスと目指す姿を語っている

株式会社MIXIは「mixi」「モンスターストライク」などのサービスの提供をはじめ、スポーツ事業も展開しています。同社はコーポレートブランド・企業理念などの変更報告と年始挨拶を合わせており、同時にパーパスやミッションなど会社として大事にしていきたい考えも改めて発信しています。新たな1年への意気込みがうかがえる内容です。また、手がけているサービスが数多くありながらも、各事業について展望を伝えています。事業ごとでステークホルダーが大きく異なる場合には、会社全体の展望を伝えられるよりも伝わりやすいかもしれません。

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〇Sansan株式会社

  • 今年の方向性をワンフレーズで伝えている

  • 発破をかけるような語り口調が特徴的

  • 各サービスと目指す姿を語っている

営業DXサービス「Sansan」、キャリアプロフィールアプリ「Eight」を展開するSansan株式会社。同社の挨拶で特に印象に残るのが全体の口調です。まるで、スポーツチームが優勝を目指すような雰囲気で、「挑戦していこう」という代表のメッセージ、意気込みがうかがえます。また、今年の方向性をワンフレーズで伝えているため、非常に覚えやすいです。

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〇ネットイヤーグループ株式会社

  • 代表本人の雰囲気が伝わる写真が載っている

  • 代表自身の体験が含まれていて、共感できる

  • 読み手にとってほしい行動を示し、全文を締めている

ネットイヤーグループ株式会社はユーザーエクスペリエンスに強みを持つデジタルマーケティング企業です。挨拶のページでまず目を引くのは、写真。オフィスや本人の雰囲気が感じ取れます。自身の体験を含めた挨拶にすることで、社長としてではなく、一個人としての人物像が浮かび上がり、身近に感じられます。事業展望を話したうえで、共感された方々を仲間として募集している流れも真似したいポイントです。

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■今年上場した企業の年始の挨拶3選🏢

〇株式会社BeeX

  • 社会の動きと自社事業領域の関連性を示している

  • キャッチーなワードを使っている

  • 複数のステークホルダーに触れている

エンタープライズシステムのクラウドインテグレーションやそれに関連するサービスを展開する株式会社BeeX。社会的な背景に自社事業を交えて話しており、社会との繫がりがイメージできる内容です。同社独自の「DXジャーニー」「DX Ready」などキャッチーなワードが印象に残ります。また、お客様、ビジネスパートナーに対してもメッセージを伝えており、さまざまなステークホルダーを大事にされている姿勢が伝わります。

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〇株式会社トリプルアイズ

  • 経営理念を伝え、方向性を示している

  • 創業者の存在に触れている

株式会社トリプルアイズはAIプラットフォームとシステムインテグレーションをサービスとするITベンチャーです。同社の前代表である創業者は2021年に亡くなっております。前代表の存在に触れつつも、会社として前を向いていこうとする姿勢が伝わります。

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〇ウェルプレイド・ライゼスト株式会社

  • 本年度の方向性を端的に示している

  • 社会の動きと自社事業領域の関連性を示している

eスポーツの総合商社であるウェルプレイド・ライゼスト株式会社。注目のeスポーツ業界からも一例を紹介しました。今後の同社、業界の成長が注目されますね。

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■年始代表挨拶は、ここを抑えればOK💡

こうしてみると、挨拶のポイントは画像、構成、内容、口調、結び、タイミングの6つにまとめられることが分かりました。

①画像
・多く載せると文章以上のイメージ、情景を想像できる
・正面から映っている写真を載せると社長本人の誠実さや雰囲気が伝わる 
・実際に話している写真を載せるとリアルな代表の雰囲気やエネルギーが伝わる

②構成
・挨拶の流れを事前に伝えると全体の展開をイメージしながら話を読む/聞くができて、理解できる
・話題を3つ以内に絞ると記憶に残りやすく、読み手も誰かに話しやすい
・本年の方向性を1文でまとめると読み終えた後に印象に残る
・展望を話し、従業員へのお願いを言葉で伝えると読み手側が自身の役割を認識しやすく、行動にも移しやすくなる

③内容
・自身の体験を加えると社長ではなく、○○さんとして捉えることができ、親近感が湧く
・各種事業の展望を加えると各ステークホルダーにとって展望がイメージできる
・社会状況を交えた自社の展望を加えると自社の事業の社会的意義が伝わり、読み手のモチベーションが上がる
・社会的なストーリーの振り返りを加えると読み手が市場や社会の文脈を交えたストーリーを語れるようになる

④口調/表現
・語り口調にするとエネルギーや意気込み、勢いが伝わる
・キャッチーな表現を意識すると読み終えた後に記憶に残る、人に語りたくなる、WEB・SNS等でも話題になりやすい

⑤結び
・採用につながる窓口を載せると挨拶で会社/経緯者の考えを示しているので、理念や方針に共感した人へのアピールになる
・新型コロナウイルスへ罹患された方へのお見舞いを記載すると誠実な印象が伝わる

⑥タイミング
毎年年始挨拶を行っている訳ではない方にとっては、以下のような節目に行うだけでもよいかもしれません。
・周年記念を迎えたタイミング
・代表者が変わったタイミング
・コーポレートブランド、理念などが変わったタイミング

2022年はロシアのウクライナ侵攻、物価の上昇など暗いニュースもありましたが、北京五輪では過去最多のメダルを獲得し、FIFAワールドカップではスペイン・ドイツに勝利しスポーツは熱気に満ちたニュースが多く報道されました。また、新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的とした規制も緩和され、数年ぶりに復活したイベントも多くあります。来年度の挨拶の中で、触れてみるのも良いかもしれませんね。

↓ 2022年のニュースを知りたい方は、こちらから

年始にスタートダッシュを切れるように、事前に年始の代表挨拶を考えておくことをおススメします。その際に、この記事が参考になったら嬉しいです。2022年も残りあと少し、最後まで走り抜けましょう!!

お読みいただきありがとうございました!


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