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【イギリス博士留学】公衆衛生大学院受験について:志望理由書・CV・研究計画(一部)公開

私は2023年秋より、Lancaster Universityの公衆衛生大学院博士課程(オンラインコース)に進学する予定です。2023年夏まではKing's College Londonに通っており、Postgraduate Diploma(≒准修士)の学位を取得後中途退学しました。

本記事では、私が合格を勝ち取った志望動機書・CV・面接内容を公開します。円安が急速に進行する中、大学院へのオンライン留学は注目を集めています。一方、博士のオンライン留学については殆ど情報がありません。そのため、「どうやって受験書類を書けばいいの?」と悩まれる方も多いと思います。

勿論オフライン留学の参考にもなると思いますので、是非ご活用ください。

①自己紹介

東京大学医学部健康総合科学科卒業。看護師として勤務した後、専門学校の非常勤講師を勤めつつ、様々な研究プロジェクトに参画。2022年よりKing's College Londonにオンラインで留学し、2023年よりLancaster Universityの博士課程に進学予定。関心分野は女性と若者の健康・ジェンダー論

②受験校・合格校

Lancaster UniversityのPhD (Online, Public Health)に出願しました。ダメだった場合は、Nottingham Trent UniversityのPhD(Online, Public Health)への出願も検討していましたが、第一志望だったLancaster Universityに合格したので、それ以外は出願しておりません。

③志望理由書について

Google等で「学校名 personal statement」と検索すると、各学校ごとに志望理由書で求められるポイントが掲載された公式資料が出てきますので、これを基にしつつ、①なぜそのテーマを研究したいのか?②そのテーマをどうしてオンラインPhDでやりたいのか?の2点を追記するとよいと思います。

Lancaster Universityの場合は…
https://www.lancaster.ac.uk/study/postgraduate/applying-for-postgraduate-study/#information-usually-required-494190-3

You should tell us why you are applying for the course, what you hope to gain from your studies and how it fits in with your plans. We recommend a maximum of 500 words.

また、研究テーマと今までのキャリアに一貫性があることが重要だと考えます。わかりやすく且つロジカルに説明できているか?という視点からSoPを見直し、改良していくとよいと思います。

英文校正は、絶対業者にお願いしたほうがいいと思います。私のお勧めは、OXBRIDGE EDITINGです。(https://www.oxbridgepersonalstatements.com/ucas-personal-statements/)オックスフォード大学やケンブリッジ大学志望者向けの英文校正サービスを提供しています。お値段はするものの、非常に質の良い校正をして頂けます。

④CV(履歴書)について

「CV PhD」と検索してでてきたテンプレートを基にするといいと思います。博士課程ですので、Academicな実績は筆頭著者でも第二筆頭著者でも沢山書いた方がよいと思います。そのために、論文出版・国際学会発表・書籍出版等力を注ぐことが、最大の博士受験対策になると思います。(有料版のCVは、個人情報を削除しています)。

⑤推薦状について

修士課程に引き続き、エジンバラ大学の推薦状書き方指南https://www.ed.ac.uk/studying/postgraduate/applying/your-application/personal-statement)を参考にするとよいと思います。ここに書いてある情報を全て網羅したうえで下書きを作り、それを基に推薦状を依頼しました。オンライン留学の場合、仕事と学問の両立ができる!というお墨付きを推薦状でもらうと心強いと思います。(推薦状の著作権は推薦人にあるため、本noteでは公開しておりません)。

⑥研究計画書について

Lancaster Universityの場合は、500 words(Reference抜き)と非常に厳しい字数制限がありました(他校は1500wordsほどだと思います)。ここも大学の指定に従い、①研究の背景②文献検討③研究手法④研究計画の4つを書き加えました。大英図書館が過去イギリスで受理された博士論文をオンラインで公開しておりますので、そちらの要約等を参考にするといいと思います。

https://ethos.bl.uk/Home.do;jsessionid=6C484AA286313CF056ECDD996C50E8D9
(研究内容は非常にsecretなものなので、知的アイデアに絡むところは黒塗りしています。構成等を参考にして頂ければ幸いです。)

⑦面接について

30分で面接が終わった為、あまり参考にならないかもしれません。①志望理由②なぜその研究をしたいのか③その研究の強みと課題は何か④研究に向けてどういう本や論文を読んでいるかの4点が聞かれました。指導希望教官の著作を一通り読んだうえで、どういう回答が科学者として適切か考えると効果的だと思います。面接は大学の先生と1回練習を行いました。DMM等の英会話教材は使用しなかったのですが、心配な方は投資してよいと思います!

まとめ

納得感のある研究実績と研究計画を作ることに時間をかけることが先決だと思います。そのうえで、自分がなぜこれをやりたいのか?という情熱をアピールできれば、合格に至るのではと思っています。

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