【オンライン大学院留学】奨学金を取らない留学を選んだ理由
留学する際に自己資金を抑えるためには、奨学金を取得することが最善の手法です。私も留学を検討した際に、ロータリーやJASSO、笹川等の奨学金書類を準備しました。
しかし、書類を書く過程で「奨学金を貰わないほうがいいのでは…?」と感じるようになり、結局、オンラインでの自費留学を決心しました。
今回は、そのような決断に至ったプロセスを綴っていきます。
研究したいテーマを奨学金の趣旨に合わせて説明することが難しかった!
私が勉強・研究したいテーマは「文化が主観的性的健康感に与える影響」であり、インタビューや参与観察を研究手法として選ぶ予定でした。このテーマは非常に重要なトピックなのですが、創薬研究や臨床疫学研究等と比べて、研究成果が社会に対して直接的に還元されにくいという課題がありました。
奨学金を提供する側としては、自分たちの関心のある社会的課題を解決する研究をする学生に援助をしたいと考えるのが自然です。そして、奨学金取得競争に勝つための戦略として、「他の研究よりもソーシャルインパクトが大きい」ことをアピールする必要があります。そのためには、研究方法を大きく変えることや、研究テーマを変容させることも必要になるでしょう。
しかし、私は奨学金のために自分の関心のあるテーマや方法論を変えようという気持ちになることができませんでした。私が頑固なのかもしれませんが、奨学金に悩む時間で文献を読み、質の高い研究計画書を作成したいと思ったのです。
それからは、自分のテーマを尊重してくれそうな大学院をひたすら探しました。探し続けて三日が経った頃、オンライン且つ学費が比較的安い大学院を発見することができ、それ以降は研究計画書の執筆に時間を割くことができました。
【注意】私の事例は非常に特殊!
ただし、私の事例は非常に特殊であることに注意が必要です。博士課程をほぼオンラインで完結できる学校は限られており、私の場合は「たまたま関心分野に対応したオンライン博士コースがあった」から奨学金を取らないという選択ができたのです。もし、奨学金なしで大学院に進学する選択がゼロだと悟っていたならば、私は留学どころか大学院進学も諦めていたことでしょう。
もし、読者の方のなかに奨学金書類で悩んでいる方がいましたら、一旦「オンライン大学院の選択肢はないか?」と考え、探してみてもいいかもしれません。
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