大学の非常勤講師ポスト拝命記
博士課程2年になる今年度より、リベラルアーツ系の大学の非常勤講師を拝命しました。公募で受かったので、その時の経験とtipsを綴りたいと思います。
ポストを拝命するまでの流れ
1. JREC-INを眺める
1日1-2回更新されることが多いので、仕事の合間に眺めていました。保育や英語など、非常勤講師を募集する科目は偏っているので、自分が教えられる科目を見逃さないよう、毎日確認することをお勧めします。
教えられる科目かどうかを判断するポイントとしては、「過去に出した論文・記事のkeywordが、該当科目に引っかかる」というのを採用するのがおすすめです。教養系の学部だからこの基準でもOKだった可能性はあるのですが、公募を出し惜しみしないことが重要です。
2. 履歴書を作る
条件を満たしていれば、早速書類を用意しましょう。履歴書については、researchmapと食い違いがないようご注意ください(researchmap使っていない場合は、これを機に作ることをお勧めします)。
教えられる人を大学は欲しているので、何かしらの教育歴を、履歴書に書けるようになっていると有利なのかなと思います。専門学校や短期大学での非常勤講師、大学のTeaching Assistant等が例として挙げられます。
専門学校の非常勤講師募集は、JREC-INを使わないこともあるので、通える範囲の専門学校のHPを見て探すことをお勧めします。
3. シラバス案を作る
応募する大学のアドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーを読み込み、このポリシーに合うような形で作ることをお勧めします。講師になることへの抱負的な作文を求められる場合も同様です。
大学のシラバスは、ネットに公開されていることが多いので、そちらを真似つつ、他科目と中身が重複しすぎないようにすることも重要です。
教育歴や研究歴以外で、他の公募者と差別化できるポイントがシラバスです。「〇〇についてはゲスト講師を呼ぶ予定である」「ディスカッションを豊富に行う」「事例検証を行う」等、学生が来そうな推しポイントを1つ作ることをお勧めします。
4. 面接を受ける
大学によっては、模擬授業を行う場合もあります。私が聞かれた内容は、
過去の自分の研究に関する説明
今までの教育歴や仕事歴
学生に応じた工夫をどうするか
授業をすることが自分の研究にどう役立つか
研究の深掘り
の5点でした。面接では、「〇〇大学の〇〇という科目の採点基準を援用しています」というように、根拠を持って説明することが重要かなと感じています。
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