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バイオコミュニティ関西での分科会立ち上げ

オンキヨー開発部の河村です。
 
 
前回告知していました、旅サラダEXPO(11/3(金)-11/5(日)、うめきた広場)ですが、天候にも恵まれ大勢の来場者があり、当社のブースにもたくさんお越しいただきました。私もブースで販売しておりましたが、一時期、接客においつかないくらいお客様が来られるなど盛況でした。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
皆様楽しんでお買い物をされている姿を見ると、接客している私もうれしくなりました。こういうイベントに参加するのは楽しいですね。


当社ブース。ただいまセッティング中


またこのような機会があるときには告知しますので、ぜひお越しください。
 

さて、今日の記事ですが、すこしまじめな取り組み(いや、いつでも真面目ですが)を紹介いたします。
 

バイオコミュニティ関西(BiocK)


突然ですが、バイオコミュニティ関西(BiocK)、という団体があります。ほとんどの方はご存じないかと思いますので簡単にご紹介します。


政府が「2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会を実現」すること目標に掲げ、「バイオ戦略2020」を策定しました。関西でもそれを受けて、関西の企業、大学、研究機関を中心として、バイオ分野での社会課題解決を行う、バイオコミュニティ関西(BiocK)が設立されました。関西ではバイオに関連する企業や大学、研究機関も多く、この強みに加えて、これら大学や研究機関、企業が連携することで関西を拠点にバイオ分野での究極のエコシステムを構築することをゴールと設定しています。

ある企業さんからこのBiocKをご紹介いただき、当社の技術を使った新しい取り組みへ賛同いただける仲間作りができないか、と思い、BiocKに参加し、この中で

音でバイオの世界をかえる分科会


という分科会を立ち上げました。

バイオ分野として、当社の強みである「音」で社会の課題を解決する、という提案です。今、当社が行っていることをさらに仲間を募りながら進めていきたい、という意図です。

どういう内容か簡単にご紹介いたします。

発酵食品での音の活用

一つが現在、先日も販売した加振酒を代表とする発酵食品への音の活用です。

発酵食品への音の活用

発酵時に音楽で振動を与えることで変化がある、というこれまでの当社の知見を基に、これまで実施してきた日本酒やワインだけでなく、日本にたくさん存在する発酵食品での音楽による振動熟成を推し進めたいと考えています。
日本には様々な発酵食品があります。醤油や味噌、納豆や漬物など、日本で古くから楽しまれている発酵食品もありますし、チーズやヨーグルトなど今では定番となった食品も発酵食品です。これらに新たな味わいを加えることができれば、新しい食文化が作れると考えています。

その変化の要因を突き止めるために学術的な研究パートナーを募集しています。なぜ味が変わるのか、を研究したり、活用を一緒にできるパートナーがいればと考えています。

ヘルスケア分野への音の活用


もう一つが、ヘルスケアに対する音の技術の展開として、デジタル聴診器での生体音の取得と、取得した生体音をデータを利用したAIへの活用です。

ヘルスケア分野での音の活用

病院の診察、経過観察等、症状を確認するためにはいろいろな診断方法がありますが、エックス線検査やCT、MRIや胃カメラ、大腸カメラを行う、となったら簡単にはできませんし、体にも負担がかかります。

聴診器は体から発生する音を取得しますが、取得は非常に簡単です。聴診器を体に当てるだけです。体に何かを入れるとか体に負担をかけることなく診断に使える優れものです(医学用語では「非侵襲」と呼ぶそうです)。もちろん、正確な検査はしっかりとした検査装置を使うのですが、病院にとっても患者さんにとっても大変です。そのため、日々の診察では負担の少ないデジタル聴診器で状況把握できれば、病院、患者さん双方にとってハッピーですね。

デジタル聴診器なので、音は録音できます。公衆回線を使って遠くにも送信可能です。そうするとオンライン診療での可能性が出てきます。
また、その録音した生体音をAIを使って医師の方々の診断のアシストができるような仕組みが作れる、と期待しています。

そのためには生体音のデータベースが必要になります。これには、病院の協力は必要ですので、この分科会で広くパートナーを募集しています。

当社の取り組みとパートナー集めとして、BiocKの参加団体の方には登壇にてプレゼンを実施しました。おかげさまで病院や企業からお声がけをいただきましたので、その取り組みを進め、近いうちに公表できればと思います。

当社 近藤課長のプレゼン


その他バイオ分野における当社の技術、ノウハウを使える提案を進めてまいります。パートナーなどご参加、ご興味のある企業様がいらっしゃいましたら是非お声がけください。

本分科会の資料はこちらにありますので、今回の記事を見て、関心を持っていただけた方、ご一読いただければうれしいです。


では、また次回に