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身近な子育ての課題で思っていること

自分は今年で高齢者の仲間入りになる齢、遠く離れたところに孫が一人いる
遠距離が禍して子の夫婦が日常している子育てを手伝いに行くことは難しく、過去に孫が病気で一週間ぐらい保育園をお休みしなければならない事態が起きたときに妻が駆けつけて子に代わってお世話したことが唯一だ

子の夫婦は共稼ぎ
孫の今は保育園に通っているから夜7時に私達の子である親がお迎えに行き、朝は早い時間から預かってくれるからあまり共稼ぎに問題がないが、あと3年少し経つと「小1の壁」を迎えてしまう

小1の壁とは、保育園から小学校へ入学した途端に、朝は集団登校、昼から夕方にかけて親の勤務時間に関係なく帰宅することになるけど、はたして小学校1年生に玄関の鍵を持たせ、帰宅後も親の帰り着くたとえば夜7時半までひとりで過ごせるのか?たぶん1年生には無理だろうと私も妻も子もそう思っている

それに朝も玄関の鍵を自分でかけて集団登校の集合場所まで行かなければならない

幸い小学生には学童保育施設の利用ができるけど、保育園のように親の帰宅まで預かってはもらえない、帰宅時刻があるという

だから私の子は、親として迷っているらしい
できたら私達が遠く離れたところから孫のいる近所に移住して小1になってから孫の世話を1年間か2年間してくれたらいいのにな、そんなことを耳にした
3年生になれば一人で留守番もできるだろうと見込まれるからだ

これができるかどうか私達夫婦は話し合ったが、結論は「できない」
妻はある持病を抱えて通院しているから、もし移住するなら全部を孫の住む近くへ移す本格的な移住になるだろう。今の家を売り新に家を買い直すか部屋を借りるしかないという結論になり、主治医を変わるリスクや金銭面を考慮しても2年間のためにそれはできないとなった

この先、年月が進み孫はほどなく小1になるが、この課題の答えは今のところ一つしか思い浮かばない
子が勤めを変えるしか、今のところ方法がない
どうかえるか?もし可能なら今の会社で時短勤務ができるならそれで対応
しかしそれが無理なら子育て可能な会社やパートタイム勤務へ転職
もしそれでも無理だとなったら夫婦どちらかが家事専業になる
これしか手が無いと思っている

そうなったら仮に時短勤務でもきっと年収は大きく減ってしまうだろう、たとえば100万円程度は年収の減少になるのでは?と思う
一方で東京都は子育て支援月5千円提供というアイデアがあるというが、これとて年にしたら6万円
確かに無いよりマシだと思うけど、それより子が時短勤務や家事専業にならない方が生活はずっと良い状態が保てるはずだ

だから私は直接的には小学生の学童保育の時間拡大を望む
もし朝早くから夜に親が迎えに来るまで学童施設で滞在できるなら保育園同様に親は共稼ぎが継続できることになる

しかし今の体制のまま学童保育の時間拡大は無理としか思えない
自分の近所にある学童保育施設しか見ていないから、それ以外に素晴らしいところがあるかもしれないけど、小学校に比べ学童保育施設は圧倒的に規模が小さくて、そこに今でもかなり大勢が放課後に通っている
そのまま保育時間拡大や、受け入れ人数を広めるなどできないのではないかと思える

この課題は今始まったことではなく、昔から学童保育は保育園ではないから夜まで預かってもらえない、という常識はあった
これはかつて子育て親時代の私も知っている
それでも当時は共働きはそれができる人しかやれていない時代だったからあまり規模の大きくない施設で受け入れ時間も短くてで回っていたと思う

でも今はそれが無理、あるいはそんな問題は最初から避けたいと考えられる時代になったのではないかと、子の夫婦の様子を見てそう感じる
子育てをすると自分の仕事に支障が出る
もし仕事をやめると子育て支援金ではとても埋めきれない収入減少が起きる
仕事は単にお金のためにだけやっているのではなく、それによって自分自身の社会人としての成長がかかっている
社会人として成功したいという欲求が仕事にかかっているから、それを子育てで断念したくない
そうなるとそもそも子どもはつくらないとか、一人でめいっぱい、となるだろう
このように私は感じられる
はたしてこれは一般的に言えるのか、私の身の回りだけのことなのかはよく分からない

しかし、小1の壁だけでもなんとか風穴が明けられないものかと思う
現在、小学校は文科省管轄で自治体の教育委員会がコントロールし、
保育園と学童保育は厚生労働省が管轄している
しかも子育てはこれだけでなく、子どもは塾にも通うし、
スポーツ志向の子にはクラブにも通う
私の幼少期のように自由研究とか工作好きな子もいるだろう

そういった子供をぜんぶひっくるめて親の共稼ぎがなんとか成立するには単に学童保育施設の時間や人数拡大だけではとても不足なのかもしれない

あって欲しいのは、上述したような、もしかしたらもっといろいろあるだろう子育てに係わるあれこれの都合を柔軟になんとかする運用機能が日本で育って欲しいなぁと切望したい気持ちが湧いてくる

イメージとしては、

小学校は集団登校以前に親が子を朝連れてきたら受け入れてもらえたら助かるだろう、でもその子たちを見守る先生かその代役は必要だから、きっと今のままの先生には残業代は無い、では無理なことは知っている

小学校は広いのだから、放課後は児童保育職員が入って、校舎そのものを児童保育施設化したら、こどもが移動しなくて済む
しかも小学校には給食室とか給食配送の仕組みがあるので、もちろん親がお金を支払ってであるが、子におやつか夕食を提供させることもやればできるだろう

さらに多くの小学校には車も止められるスペースがある
放課後に塾やクラブ通いする子たちに、塾やクラブのバスが小学校内敷地に迎えに来るなら、子供は一旦帰宅しないでそのまま塾やクラブに行ける
有料のおやつや夕食後にだ

こうしたイメージはあくまで私の想像で、悲観論もあるだろうけど、教育委員会のコントロールや厚労省の管理の概念を変えるだけで、お金はかかるかもしれないけどそう大金ではない予算でできるものがありそうに思う

たとえば塾のバスが小学校の敷地内に子供を迎えに来ることは門を開け閉めする担当者の誰かのせいぜい1日1時間程度の人件費だけで何十人分の子供の世話ができるのでは?

もし仮にこのような、既存の学校や施設、塾などをうまく回す式の子育て支援を真剣に考えて実行したら少子化も歯止めがかかるのでは?と思う、そうは言っても単なる私の思いつきだって言われるかもしれないけど

もっとも今の硬直した組織、特に子育てするのに管轄が文科省と厚労省に別れていることが改革の障害になるだろうし、
教育と保育の現場をコントロールしているのも現場の柔軟性を阻害する要因だと思う
別に文科と厚労を統合しろとかいうことでなくて、コントロールをやめてマネッジする、教育と保育の現場と親の働き方がうまく回るように話を聞いて横断的に「なんとかする」、こんな政府や自治体の動き方になったらな

こう考えていて、何もしないと誰にも伝わらないのでnoteしてみました

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