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「風邪の効用」を思い出す、いまどき

先週の木曜日、夜中にちょいきつい頭痛で目を覚まし『まあそのうち収まるか』と思って再度眠りに落ちようとしていたら、やがて寒気じゃなくて「暑気」襲われて掛布団を全部のけても全身汗まみれになってしまった

続けて襲われた吐き気とおなか壊し、とりあえずの風邪薬を飲んで、その後はどうも泥のように朝まで眠り込んでいたようだった

目覚めると起き上がれるほどに体調は戻っていたけど、その日一日はまだけだるさが残り、夜は子供時間に寝床に入り込み、朝まで一回も目覚めないでの眠り込み

そしてさらに翌日の朝に目を覚ますと、アリナミンやトゥルースリーパーのCMを彷彿とさせるような「なんとも気分スッキリな」素敵なお目覚め!

この一過性の体調不良がどういう筋合いのものかはわからないけど、思い出してみるとサラリーマン時代から年に2,3度こんな突然の体調崩れが私を襲っていた

そんなサラリーマン時代のある日、会社近くの書店で「風邪の効用」という本を見つけ、すかざず買って読んでみた

困りものの風邪には、実は効用があるという「逆転の発想」が書かれている本だとタイトルがそう言っているようで、それに取りつかれて通勤電車の中で読んだ

果たして内容はそんなだった・・・とうっすら思い出に残っている

もうその本はとっくにブックオフ行になり、消えてしまい、細かい内容は忘れ去ってしまったけど、風邪をひくことで「体の芯からマジ休める」という具合に、スマホが無かった当時にしては画期的でバスりそうな新発想が書かれていたのを思い出した

もうとっくに廃刊になったかと思った「風邪の効用」は、どっこいこのようにまだ立派に紙の本で販売されている

だから名著なんだ

内容が陳腐化しないから読まれ続けるのだろう

この本よりもっと以前に「風邪は国民の休日」とかいうフレーズを新聞か雑誌で見たような気がするんだけど、きっと風邪をひいて発熱したら朝会社に電話して「今日休みます」ってその日を休日にできる、こういうことかと思っていた

でも風邪にはその上を行く「風邪をひくことで回復後の体調は普段よりずっと良くなる」という可能性を秘めていることまでは当時気がつかなかった

もう私は電話して休む会社も無いけど、家に居ても体調は浮き沈みがあり、平均するとなーんとなくかったるい日だと思う

そんなとき突然体調が下り坂になったら「いよいよ死ぬ練習か?」と身構えたり、嫌な思考が頭を過ったりするんだけど、実際そうでもなくて「これは芯から体を休めるチャンス到来なんだな!」とも期待できるなぁ、って

季節の変わり目で風邪をひきやすいいまどきに、こんなことを感じた

自分で今日の記事を読み返すと、なんだかオレも年寄りになったなぁと、そう思えた秋も深まる最近の出来事でした

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