精神疾患というものは本当に悲しい
今付き合ってる彼の亡くなった奥様は精神を病んでいた 状態が悪い時は泣き喚く、怒鳴りつけるといった具合 彼は男親には親権がなかなか取れないことを知っていたから、彼女の言動をメモし録音していた 離婚する時のために そして、子供は病んだ人には絶対渡せないから その時のメモと録音をどうしたらいいと思う?と聞かれた メモは捨てればいいと思う でも録音した音声は、子供にとっては亡くなった母親のもう二度と聞けない肉声だ 普通のお母さんが亡くなった場合、それは子供にとってはとても大切なものだ でもその録音の音声は、お母さんがお父さん(場合によっては子供を)を怒鳴りつけている時のものだ 彼は言う 子供には聞かせたくない、と ならもう捨てたらと私は伝えた
なんて悲しい話なんだろう もちろんお母さんが亡くなった事は悲しい でも、お母さんが精神を病んでいなくてその音声が残ってたら、時々お父さんと子供で一緒に聞いて思い出す事が出来たはず
それも叶わない そして、そんな状態のお母さんの記憶が子供の中になるべく残ってないといいな、とも思ってしまう そんな悲しい話無い 幼くても少しでもお母さんの記憶が残ってるといいなと思うのが普通の感情だ
本当に精神を病むということは悲しい 本人もとても孤独だし、周りの人間もとても辛い