私の「トラウマ」体験 その4ー④

 前回の「その4ー③」では、私が就労移行支援Sで受けた「同性支援」における男性調理師の対応を巡るトラウマ的出来事を評細に語りました。「その4ー④」では、その翌々日に起こった出来事を中心に振り返りたいと思います。
 では、「その4ー④」を始めたいと思います。
 「その4‐③」でのトラウマ的出来事の翌日は休日でした。その次の日、私は就労移行支援Sに行きました。様々なトラウマ的出来事の積み重ねで心身共々重かったにもかかわらず、です。今考えてみれば、就労のためでしょう。ただ、この日も予想外の出来事に巻き込まれることになりました。
 この日の朝、厨房に入ると、フライヤーの周りを職員たちが囲んでいました。そこには男性調理師や若い女性調理師、ホールの職員、また交渉女性支援員の姿もありました。何だろうと少し覗き込んでみると、初めて見る、調理師と思われる方がフライヤーで作業していました。私がこれまで3カ月ほどフライヤーで仕事をしていたので、このあまりに唐突な状況を即座に理解できませんでした。すると、男性調理師が私に近づいてきて、『ニンジンの葉の揚げ物、難しいから、本当に難しいから、実習前だから』と一方的に告げて再びフライヤーに戻りました。もちろん、これだけで理解できるわけはなく、モヤモヤしました。
 フライヤーの件が一段落した後、私は厨房にいた交渉女性支援員に聞きましたー『同性支援のデメリットは何ですか?』と。すると、この方は即答で『落ち着く‼』と答えました。それから『あなたと同じように男性調理師を好きになった女性利用者に同性支援をしたら落ち着きました』と言い放ち、その場を去りました。一方的な対応に更にモヤモヤが募りました。
 このように、朝から心身の重さに2つの予想外の『モヤモヤ』が加わり、今振り返れば心身共々相当疲弊していたと思います。そこで一旦、厨房を出て外に出ました。そして施設内の陰でしゃがみました。しばらくすると、そこに男性サビ管が現れました。私の前に現れたサビ管は立ったまま次のように言い始めましたー『停滞している』。それからサビ管はそのままの姿勢で私に一方的に話し掛けました。そして最後に『就労という目標は同じだけど、細かいところがちょっと違うね』と言い放ち、その場を去りました。『単に自分がスッキリしたいだけじゃないか』ーあまりに一方的な対応と話が進むにつれて晴れやかになっていく男性サビ管の口調に怒りや違和感を覚えました。
 これら3つの出来事はいずれも理不尽な対応であることに間違いはありません。また「同性支援」は立派な命令なので、私には何も責任はありません。男性調理師や交渉女性支援員、そして男性サビ管の責任です。この方々の一方的な対応に関しては、いかなる理由や事情があっても許されません。
 
どのケースにも共通しているのは支援者が一方的に「同性支援」を自己責任として押し付けるだけで、私の意見を聴いて話し合おうとする気が全くないということです。順が前後しますが交渉女性支援員の場合、支援には本来、メリットとデメリットがあり、支援者はその両方を理解した上でその支援の必要性を伝えなければならないはずです。しかしこの場合、メリットだけでこれが絶対だという押し付けしか伝わりません。また、男性サビ管の場合でも、本来なら、私の話を最優先に聴く必要があるのに、自分勝手に終始話をしてしまう。私の自己決定として「同性支援」を支えようと思ったのでしょう(もちろん、単にストレスの捌け口として利用されただけです)。そして男性調理師の場合、難しいけど私にやり方を説明しやらせてみてからどうするか判断しても遅くないはずです。でも、フライヤー付近には「同性支援」の対象である若い女性調理師がいるから、私からフライヤーを意図的に外した(奪った)というのが本音でしょう。
 ここまで男性調理師や交渉女性支援員、男性サビ管を巡るトラウマ的出来事を書いていきました。この3人による「支配」「暴力」を理解していただけると幸いです。
 ここまで読んでいただいた方に深く感謝申し上げます。


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