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【質問】「どんな音楽聴いてるんですか?」という質問にどう答えるか悩む

もういくつ寝るとお正月、なんて歌詞がだんだん現実味を帯びてきましたね。一年の中でいちばん好きなのがお正月です。楽しみになってきました。

こんにちは、おにのすけです。見つけてくださってありがとうございます。
今回は、すべての音楽好きが聞かれて返答に困る質問について、わたしが考えていることを書いていきたいと思います。


「どんな音楽聴いてるんですか?」

同僚A「おにのすけさんって、音楽とか聴くんですか?」
わたし「そこそこ聴きますね。好きなアーティストの曲は何回もヘビロテしてますよ」
同僚A「へぇ、ふだんどんな音楽聴いてるんですか?

このnoteを見つけてくださった音楽好きのみなさま、同じような質問の返答に困ったことはありませんか?わたしは何度もあります。つい先日もこの質問をぶつけられて困りました。

おにのすけが好きな音楽

わたしは邦楽洋楽分け隔てなく聴いている人間ですが、どちらかといえば洋楽の比率が高めです。好きな音楽といえば……

・オールディーズ全般
・70年代イギリスのハードロック(Deep Purpleとか)
・70~80年代のハードロック(Bon Jovi、AC/DCとか)
・ドイツのテクノ(Kraftwerkをご存じの方はお友達になりましょう)
・テクノ・ハウス(YMO、Daft Punk、電気グルーヴとか)
・90年代の邦ロック(ピロウズ、イエモン、エレカシとか

・最近の洋楽(Ed SheeranとかMåneskinとか)
・最近の邦楽(星野源とかあいみょんとか)

Spotifyを見ながらざっと書き出したらこんな感じです。
さあ、このなかであんまりかかわりがない同僚Aに言っても微妙な反応をされない音楽はどれでしょう。
……わたしにはとてつもなく難しい問題です。
何を言えばその後の会話につなげられるのか、何を言えば引かれないのか、わたしの頭はフル回転しています。というのも、学生時代によき関係だった異性と音楽の話をしたところ、とんでもなくドン引きされたことがありました。その経験から、「わたしの音楽の好みって実は変なのでは……」となかばトラウマのような意識が根付いてしまったのです。
とにかくその出来事以来、他人に自分の好きな音楽を伝えるのが怖くなってしまいました。だからこそ、「どんな音楽聴くんですか?」という他愛もない質問に、頭を悩ませるのです。


好きな音楽リスト(無難版)

話は少し変わりますが、音楽好きの方々、自分の好きな音楽を好きな音楽リスト(無難版)好きな音楽リスト(完全版)に分けていたりしませんか?
無難版には、人におすすめしやすくて聴きやすいバンドが並んでいます。一方完全版には、無難版のラインナップに、好きだと言っても伝わりにくいバンドが加わります。
上で挙げたわたしの好きな音楽を例に、無難版と完全版に分けてみるとこんな感じ。

無難版
ピロウズ、イエモン、エレカシ、星野源、Ed Sheeran、Bon Jovi 

完全版(無難版にこれらのバンドが加わります)
Deep Purple、AC/DC、Måneskin、Kraftwerk、YMO、電気グルーヴ

これは、わたしの主観で人に伝えやすいかどうかのリストなので、無難版に入ってるから音楽はうんたらとか、完全版に入っているからこの音楽はかんたらとか、そういうことを主張したいわけではございません。
無難版のバンドを投げてみて、好感触が返ってきたら完全版のバンドを少しずつ投げてみて、相手の好きな音楽の方向を探っていくのです。完全版のバンドも、いきなり好みの核をぶつけるのではなく、完全版の中でも柔らかめのものからぶつけていくのです。そうしていくと、好みを押しつけることなく、人とスムーズに好きな音楽の話ができることに気づきました。


「どんな音楽聴いてるんですか?」に答えたわたし

わたしのどうでもいい頭の中の話はさておき、本題に戻りましょう。同僚Aからぶつけられた、「どんな音楽聴いてるんですか?」という質問に対して、わたしは次のように答えました。

わたし「星野源が大好きです」

好きな音楽リスト(無難版)から選んで投げましたが、もちろんウソではありません(ここ超大事)。星野源の、ブラックミュージックの要素を取り入れつつ、聴く人を勇気づける曲たちが大好きです。特に「Crazy Crazy」「地獄でなぜ悪い」「Hello Song」は、わたしにとって大切な曲たちで、何度も助けられています。

無難版を活用してみましたが、その会話は音楽の話で盛り上がることなく終えました。ここが無難版最大の弱点です。無難なバンドやアーティストを挙げるせいで、音楽の話としての盛り上がりに欠けてしまうのです。まぁ、せっかく無難版を活用して話をしたのに「星野源が好きです!」と伝えて、「え? じゃあブラックミュージックとか好きなんですか!?」と逆に食いつかれても困りはしますが。嬉しいけども。


いまはいい時代になりました

学校や職場では音楽の話をしにくいと思っているそこのあなた。noteにはあなたと同じように、好きな音楽の話をしたいのに周りの人とはなかなか話が合わないという人がたくさんいると思います。かくいうわたしもそのひとりです。
いまはSNSで同じ音楽が好きな人を簡単に探せますし、SNSを活用すれば直接会えない遠いところの相手とも音楽の話ができるのです。わたしのように、無難版だの完全版だのを頭の中で用意して戦略をいちいち練る必要もなく、人と思う存分好きな音楽の話ができるのですから。いい時代になりましたね。


そうしていざ人と音楽の話をすると、こんどは「音楽好きって何?」という大きな問題が出てきがちではありますが、それはまた別のお話。


『気になってる人が男じゃなかった vol.1』/新井すみこ

(これは、今回のnoteの内容とドンピシャだったマンガ。音楽も漫画も好きならおすすめです)

(こっちはお話の中で主人公の女の子が、男じゃなかった女の子にあれこれあって贈ったプレイリスト)

それでは、おつかれさまでした。