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【HSP】身を守るために外見を派手にする

駅や街中を歩いている女性に、わざと身体をぶつけてくるおじさんが一定数存在しているという。
彼らは決まって自分よりも力が弱そうな女性を標的にして、いきなり体当たりをしてくるそうな。
ふつうの女性だけじゃなくて、たとえばベビーカーを押していたり、小さな子どもを連れている母親もそのターゲットになるらしい。

この話を聴いたとき、わたしはショックを受けた。
世のなかに、そんな残念な人間が一定数存在しているのか、と。
こういうときに、そのおじさんたちの背景に目を向けようとしてしまうのがわたしの悪いところ。でも、今回はそこにはフォーカスしない。
なんというか、人間ってこんなところまで落ちぶれるんだ。
ジャパンは治安がいい!なんて言っていられない感じだよね。
まあ、平気で銃弾が飛び交う国々にくらべたらまだ治安はいいほうなんだろうけど。

で。
その手のおじさんたちから自分を守ろうとした女性の話もちらほら聞く。
わたしがインスタかXかnoteで見たある女性は、毎日決まった時間に、決まったおじさんから身体をぶつけられて参っていたそうな。
でも、前々からしてみたかった派手な髪色派手な髪型にしてみたところ、毎日ぶつかってきたおじさんが、ぱたりと体当たりをやめたんだって。

さらに。
小さい子ども連れて外を歩いていると、道行く見知らぬおじさんやおばさんから嫌がらせを受けるというお母さんの話もちらほら聞いた。
そのお母さんは、自分を――というか子どもたちを守るために、髪の色を派手にしたそうな。
すると、以前よりもおじさんやおばさんから絡まれることがなくなった。

それらのエピソードを読んだわたしは、ひとりで勝手に「なるほど」と呟く。
ああ、派手な外見って、おしゃれのほかにも人除けとしての側面もあったのか、と。




さて、派手な外見というテーマで話をする以上、現在のわたしの外見について説明をする必要があるわけだけど、恥ずかしいからあんまり言いたくないなぁ。
いまのわたしは、髪を下ろしているときはふつうなんだけど、髪を上げるとがっつり刈り上げが見える髪型にしているんだよね。
あんまりヘアスタイルに詳しくないからこれがなんていう髪型なのかはわからないけど、ツーブロックとかフェードとか、そこらへんの髪型をイメージしてもらえればいいや。あんまり詳細にイメージされても恥ずかしいし。
暑さとお仕事のストレスの勢いからしてもらった髪型だけど、これはこれでけっこう気に入っているワケよ。

で、なんだけど。
いまの髪型にしてから、体感だけど変な年寄りや頭のいかれたバカ親に絡まれることが少なくなった気がする。
バカ親に関しては、そいつらの子どもがわたしに近寄らなくなったので、結果的にバカ親も近寄らなくなったって感じ。
この時点で、派手な髪型(と、わたしは思っている)をすることのメリットについてなんとなくわかっていたのよ。

というか、考えてみれば動物としてはあたりまえなんだよね。
自然界でも、他のオスや別の動物に対して自分の身体を大きく見せたり、派手に見せたりするのってあたりまえの行為じゃん?
わたしはそれをしているだけ。人間に対する威嚇なんだよ。

もうあれだよ、髪色も虹色とかにしちゃおうかな。
髪色だけは就活のときに黒くしてから変えてないんだよね。
あんまり明るい色だと職場からぐちゃぐちゃ言われそうだからね。
でも、実際入職してみると紫とか緑とか、とんでもない髪色の人間もいたから、実はそこらへんの規則は緩いのかもしれない。
なんちゃって多様性の尊重ですかね。
そんなものよりも尊重しなくちゃいけないものがあるでしょうに。




そんなこんなで外見を派手にすることに少しだけ力を注いでいたわたしなんだけど、最近さらにもう一歩先の答えに辿りついてしまった。

それは、派手な外見よりも奇妙な外見のほうが人除けとしては強力である、ということ。

でも、いくら外見を派手にして周囲に「強さ」を見せつけようとしても、強い者と戦おうとする勇敢な人種が存在するわけ。
こっちはわざわざ人除けに派手な格好をしているのに、「オレは(アタシは)、おまえより強いんだぞ」と言わんばかりにつっかかってくる人間って
、やっぱりいる。
これは完全に僻みだけど、その手の人間はだいたい同じような人種どうしで番をつくっている。
派手な外見で、強さをもって周囲を威嚇しようとすると、意図しないところで軋轢がうまれる可能性がある。
どうしても人間から遠ざかりたいわたしにとっては、効果てきめんで、頭の悪い人種からも遠ざかりたいわけなのよ。
じゃあどうするか、わたしの出した結論は。

いっそ不気味な格好をして周囲を怖がらせる、というもの。

派手は派手だけど、恐怖に訴えかける派手を身につけるのだ。
髪型だったら、前髪だけ残してあと全部刈っちゃうとか。髪色もめちゃくちゃな色にしちゃって、服装も統一性のある不気味ファッションを決めこんじゃったりして。
人間が寄りつかなくなるなら、タトゥーを入れることだって厭わない。ちょっと興味あるし。
わたしのことを大切にしてくれる人間だけとお付き合いしたいのよ。
そうじゃない、野生の人間なんか近寄らないでほしい。
「やっつけてやる!」と思わせるよりも「見ちゃいけません!」と思わせるほうが、はるかに人除けとして効くと思う。
アンタッチャブルな存在のほうが長生きするんだよ。
ほら、武勇を褒められためちゃくちゃ強い将軍よりも、怒らせると祟られる怨霊のほうがずーっと語り継がれるじゃん。
それといっしょ。
わたし、怨霊になりたい。




お盆の長期休暇で街中に人間がうじゃうじゃいるせいで、久々に人間アレルギーが出てしまっていた。
こうなるとニュース番組とかで映る近隣住民とか買い物客とかにもイライラするから、テレビをまったく観なくなってしまう。

考え方自体は不健全だとしても、身に降りかかる危険に対して防衛策を講じるのは、悪くないと思う。
無防備なときに受けるダメージがいちばんデカいから。

不気味な格好で人を避けるという方法にわたしは気づいたわけだけど、これにはひとつ大きな弱点がある。
それは何かというと、そういうアンタッチャブル性を身にまとっていても、頭の悪い人間には効かないのだ。
彼ら彼女らは、アンタッチャブルを理解できないから。
こういうタイプの人間が、禁足地とか立ち入り禁止の場所に立ち入って遭難とかするんだと思う。

あ、だったらそういう人間と同じ格好をすればいいのか。
天才じゃん、わたし。


今回はこんな感じ。おつかれサマー。
お盆返上5連勤を終えてから、ずーっと体調が悪いです。なんとかしてくれ。
みなさま、よき威嚇ライフをお過ごしください。