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初めての出産 in ニューヨーク

いろんな方々からアドバイスなどいただきつつ4月下旬、夫に立ち会ってもらいながら無事、3,290gの元気な女の子を出産することが出来ました。3月頭に入院したときは「早産」という言葉に不安になったり、出産ギリギリまで本当に無事産まれてくるのか心配でしょうがなかったのだけど、ここまで成長して産まれてきてくれてホッとしました。子よ、本当にありがとう。


初産かつ高齢出産、そして海外、さらにコロナ...と、不安要素盛りだくさんで、なかなか神経すり減らしてきたビッグイベント、心配してくださったり、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。深謝。涙

皆さんがおっしゃる通り、我が子は本当に、とてつもなく可愛い!!
しかめ面で顔をぶんぶん振っておっぱいにしゃぶりつこうとする姿や、両拳をあごの下に持ってきてぶりっ子ポーズでミルクを飲む姿、頑張ってう○ちしている表情とか、思わず声が出ちゃうところとか、口をすぼめる表情とか、、、もうすべてが愛しい。愛しすぎて説明出来ない感情。新生児微笑とか鼻血もんですねぇ。

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妊娠から出産までの道のり

おさらいのため、妊娠が分かってから出産までの道のりをザッと記録しておきます。

8月下旬 妊娠検査薬で陽性
9月下旬 産婦人科受診 in Japan(*1)→ 母子手帳GET
10月初旬 産婦人科受診 in Japan → 母子手帳利用で検査
10月初旬 産婦人科受診 in Japan → 検査結果GET
10月下旬 Apicha訪問(*2)→ Madicaid登録
11月下旬 病院訪問(初期登録)
12月初旬  産婦人科受診 in NY(*3)
12月中旬 初エコー検査 in NY 性別判明
2月下旬 出血で3日間入院
3月下旬 2回目のエコー検査 & NST in NY
4月下旬 出産前最後の健診
4月下旬 予定日
4月下旬 出産(3日超過。生まれなければこの日エコー検査の予定)
4月下旬 退院(*4)(翌々日。生まれなければ産婦人科健診の予定)
5月初旬 小児科受診(さらに2日後)

(*1)
9月下旬からグレースピリオドを利用して日本に一時帰国。その際にようやく産婦人科を受診し、無事妊娠を確認。この時はまだ転出届を出していなかったため、無事母子手帳をゲット、検査まですることが出来ました。
私は留学保険で渡米していたため、それまでの1ヵ月間 NYでの受診はせず、モヤモヤを我慢しながら過ごしました...。

(*2)
NYに戻って来てからも、まだ結婚していなかったので夫の保険にも入れず、学生でも入れて、妊娠・出産をカバーしてくれる保険を探していたところ、ちょうどその頃通い出した2校目の語学学校の先生がApichaというコミュニティヘルスセンターを紹介してくださり、無事Medicaidに登録出来ました。おかげさまで、3月末までの健診、検査、予防接種等すべて無料で受けさせてもらいました。その学校の先生、とっても親身になってくださり、Apichaの予約の電話も手伝ってくださったりして、本当に助かりました。感謝しています。

(*3)
NYに戻って来て産婦人科を受診するまで2ヵ月もかかったのだけど、無事病院に通えるようになってすごくホッとしたのを覚えています。
夫も毎回付き添ってくれてはいたけれど、診察時は毎回必ず、電話で通訳の方に繋いでもらっていました。最後の2回ほどは、ドクターがテレビ電話出来る機器を持ってきて、通訳の方の顔を見ながら会話していました。

(*4)
以前からアメリカは入院期間が短いと聞いていたけど、本当に短くて2泊でした。でも本当はコロナの影響で1泊で退院だったそうです。「明日の11時には退院出来るからね!」と言われていたのだけど、私の出血量が少し多かったので様子見で2泊になったそう。早っ!とは思ったけれど、そもそもそんなに居心地良いわけでもなかったので、私としては1泊でさっさと帰りたかったです。笑(お股は痛かったけど、エピドラルのおかげか、体力的にはまだ大丈夫だったので。)

ちなみに、私はいわゆる「つわり」というものはまったく無かったのだけど、マイナートラブルや、些細なことで超絶イライラしたり泣いてしまったり、ホルモン?による感情の起伏は結構あって、夫にかなり迷惑を掛けてしまいました、、、。理解してくれて、辛抱強く付き合ってくれてありがとう。


出産までの様子

記憶が新しいうちに、(時間はアバウトですが)おしるしから出産までの流れを記録しておきます。

ちなみに、予定日になってもまったく予兆がなく不安いっぱいだった私は、「予定日 超過」などと、陣痛を促す方法をネットで検索しまくっていました。スクワットは少し前からやってはいたのだけど(とは言っても1週間前からとか笑)、おしるしがあった日、掃除をして少し身体を動かし、夕方頃にダメ元で少しだけ湯船に浸かってみました。6〜7分とか?そのくらいだった気がします。そしたらなんとおしるしがあったのでビックリ!とともに嬉しかった。なぜなら、次の日の月曜日、エコー検査の予約が入っていて、すごく行きたくなかったから。そもそも病院に行くのが嫌だったし、待たされたりするのも嫌だったし...。

▼ 21:00 おしるし
数日前に、「おしるしがあった夜に陣痛が始まって...」という友人の体験談を聞いており、自分も「あ〜明日くらいに陣痛あったりして〜」なんて思いながら寝ようと布団に入ったら、しばらくしてすぐにお腹痛くなってきました。この日まで特に何の予兆もなかったので、出血があった時点でビックリ。「本当におしるしってあるんだ...!」という感じでした。

▼ 21:45 陣痛開始
陣痛ってどんな感じなのかも知らず、そもそも陣痛って分かるのか?という心配もありましたが、本当に定期的に痛みがあって、分かるものですね。笑

陣痛の痛みに耐えている間、何が辛かったかというと、以前から数回あった胃酸の逆流が起こったこと。これは自業自得なのだけど...夕食が大好物のフライドチキンで、まさかその夜に陣痛が始まるとは思っていなかったため、たらふく食べてしまったんですね。もう夜中気持ち悪くて気持ち悪くて...。自宅で2度ほど、病院で歩いているときも2度ほど嘔吐しました。ほんとにきつかった...涙。

以前ドクターに、日本ではだいたい陣痛の間隔が10分切ったら病院に連絡...ということになっていると思うのだけど、アメリカではどうなのか?と尋ねたところ、5分間隔かつ1分以上が1時間続いたら...と言われたため、病院へ向かうのはそれまで我慢。

▼ 4:30 徒歩で病院へ向かう
通っていた産婦人科(出産前後の健診のみ)は、当初の私の保険のこともあったし、夫の職場からと私の学校からのアクセスを考えてマンハッタンの病院に通うことに決め、その病院と同じ系列?の病院(同じくマンハッタン)で出産する予定にしていたのだけど、少し離れていたし、夫の保険に入ったのでどこの病院でもOK、かつ一度入院して病院の雰囲気が分かっているということで、自宅近くの病院で出産することにしました。

自宅アパートから徒歩5分ほどのところで、2〜3度陣痛のために立ち止まりつつ、ゆーっくり歩きながら救急のエントランスへ。そこまで、着替えながらも、歩きながらも、痛みに耐えつつ意地で計測していました。あとで考えたら、そこまでして計測する必要無かった...笑。努力の結晶は以下の通り。

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▼ 5:00 トリアージ室で診察 → 子宮口2cm
夫は待合室で待たされる。
子宮口ってドクターの手の感覚で判断するんですね...初めて知りました。
必須とのことでPCR検査も受けました。陰性。

▼ 6:00 院内を2時間歩くよう指示される
先生から2時間歩いてきてって言われ、一瞬「???」でした。
何も無いたった十数メートルの廊下を行ったり来たり...夫が一緒で助かりました。陣痛が来る度に壁にもたれかかったりしゃがみ込んだり。
ここで起こった個人的最悪な事態は、前日にたらふく食べたポパイズのフライドチキンが原因だったのか胃酸の逆流が起こり、歩きながらトイレで嘔吐しながら歩きながら…….の繰り返しとなったこと。死んだ。そもそも歩くってどういうこと?

▼ 7:50 トリアージ室へ戻る → 子宮口4cm
ナースが私の部屋(分娩室)を準備しに行くと言って出て行き待たされる。

▼ 9:00 子宮口3cm(違うドクターが計測)→ もう2時間歩くよう指示
手の感覚だからやっぱりドクターによって違うんですね...。最初の2時間以上にお腹痛いし、本当に辛かった、、、
ただ、この時から出産まで、以前入院したときに気に掛けてくれていた台湾出身のドクターが担当してくれました。すごい安心した。

▼ 10:00 分娩室へ移動
きつすぎたので早めにトリアージ室へ戻る → 分娩室へ移動(ここから夫も一緒)→ ひたすら陣痛に耐える

▼ 13:00 エピドラル投与開始
子宮口7cmで、ようやくエピドラル投与開始!遅い...!
この時点かどうか定かではないのだけど、トイレに行けないので、尿道に管を入れられたりもしました...。

▼ 14:00 破水
助産師さん(ナース?)によって破水。特に音などは聞こえず。
エピがまだ完全に効く前だったので、太ももあたりに何か流れている感覚あり...。

▼ 15:00 エピドラルが効き始める
痛みが減ってきて楽になり、今までが嘘のように夫と談笑したりしていました。痛みはほぼないのだけど、圧がかかっているのは分かる、という感じ。

▼ 16:30 子宮口全開
3度ほど力んでみたがもう少し時間が必要とのことでまた放置...。通常、陣痛の間隔が段々短くなるらしいのですが、私の場合は割とまばらで、最後まで5分くらいあいたりとかしていた気がします。

▼ 18:30 ひたすら陣痛に耐える
エピドラルが切れ、またひたすら陣痛に耐えることに。非常に痛い。笑
ドクター曰く、痛みが分かると力みやすいから、「今切れたのはグッドタイミングね!」と言われました。泣きそうだった。

▼ 20:00 分娩開始
エピドラルのおかげ(せい)で、出てきているのかどうなっているのかまったく分からず、あと何回力めばいいのか先が見えず辛かった...。ドクターの言っていることはだいたい理解出来ていたけど、最後のほうになると、言葉が耳に入ってこない。あとで夫に聞いたら、顔リラックスして〜と言っていたらしいのだけど、すごい顔になってたね、と言われました。笑
ちなみに、マスクをしての分娩だったけど、最後のほうは息が出来ずきつすぎて外していました。
分娩室に入ってからは水分も取っていなかった(氷のみOK)ので喉もカラッカラで、今にも死にそうな声で「アイス...アイス...」と言いながら夫に氷を求めていました...。笑

▼ 21:15 出産!
陣痛以外の痛みはまったく無しで、無事出産。
夫は分娩室にしか入れなかったため、出産後やむなく帰宅。

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出産後

分娩室からリカバリー室へ移動してから間もなく、一度連れて行かれた子が帰って来て、1時間ごとに授乳してと言われたのでその通りに。前日の夜から寝ていないしご飯も食べていないしで、出産のときはもう体力の限界かと思いましたが、終わった安心感と、子が病室にやってきてからは初めてのことだらけで、「きつい」とか「疲れた」とか思う間もなく時間が過ぎていきました。


退院後

不器用ながら自分なりに何とか子のお世話をしています。
現在、産後3週間が過ぎましたが、生活スタイルは最初、6月初旬まで育休中の夫とシフト制にしようということにし、私はだいたい22:00頃〜3:00頃の間で3〜4時間睡眠を取り、リビング←→ベッドルームで交代して夜勤突入、ランチまで食べて13:00頃〜17:00頃の間で3時間ほど睡眠...その後ループという感じでした。
このシフト制については、夫はそのうち仕事に戻らないといけないので、生活スタイルは変えない方がいいという判断。私は仕事再開しても(今もちょこちょこはやっていますが)いつでも作業出来るので問題無し、加えて日本時間に合わせられるので、家族や友人たちと電話出来たりしてしたいいかなと思ったりしています。
まとまった睡眠が取れていたのでありがたかったのだけど、いまミルクを併用していて、母乳の量を増やして安定させるために、やっぱり毎回直接母乳をあげないといけない?みたいで、子がお腹空いたらとりあえず起こして!とお願いし、それからの睡眠はやっぱり1〜2時間とかになってしまっています。眠い。笑

今のところ主に母乳とゲップに関してだけど、分からないことはネットで検索して試してみたり、Twitterにお世話になったりしています。
母乳に関しては結構悩んでいるので、マッサージとか母乳外来とか受けたほうがいいのかな?と悩み中。
そしてゲップについては、出させるのが得意ではないためいろいろ調べていて、ネットの検索では分からない情報(リアルなママ情報)がTwitterで得られるので、試してみたら出来たり出来なかったりで、日々試行錯誤中。

日本とアメリカの育児のやり方が少し異なっている(沐浴の頻度など)ので、夫に「日本ではこうだから私はこうしたい」という意見を伝えたり、でもそればかりを押し付けるのも良くないかな...と思ったりしつつ悩みながらも少しずつ学んでいっています。

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買っておいて良かったもの

コロナのこともあり、アドバイスいただいた通りにおむつとおしり拭きは念のため、出産前に余分に買っておきました。本当にガンガン使うので良かった。それ以外に、買っておいて良かったな...と、意外と役に立っているものは以下。

・骨盤ベルト
・ガーゼタオル
・搾乳機(無料)

日本のamazonで購入しておいた骨盤ベルト、私はトコちゃんベルトを購入(海外にも発送OK)したのだけど、これが、特に出産直後に大活躍。ソファから立ち上がる動作とかがかなり楽になりました。

その骨盤ベルトを買ったときに、「一応買っておこう〜」くらいの、超ついでの気持ちで購入したガーゼタオル。子はよくミルクを吐き戻しちゃうので(上手くゲップが出てもしゃっくりが出ると確実に吐き戻す...)、今のところこれらタオルがないと生活出来ない...。7枚セットだったけど、もっと買っておけば良かった。

搾乳機は、アメリカ?では保険で無料でゲット出来るとのことで、私たちのところにも届きました。私が起きなかったときのために、出来るときにボチボチ搾乳しています(少しだけど...)。

早めに買っておけば良かったなと思ったものは、

・ドーナツ枕
・沐浴用の大きめで薄いガーゼタオル

です。先日発注しました。早く届け〜。


最後に

いまだに自分が母親になったのが信じられない反面、心の準備をする間もなく子が来たので、あたかもこれが以前からあった暮らしのような感じで生活しています。もちろん分からないことだらけですが。

これから夫が仕事復帰した後など大変になってくると思うけれど、子の成長を楽しみにしながらボチボチやっていきたいと思います。

(余談)
妊娠中に利用できるアプリがいくつかあって、人それぞれ違うと思うのだけど、私はninaruというアプリをずっと使っていました。同じ時期の妊婦さんたちの体験談なども見られて、すごくお世話になりました。
安定期までまだかなまだかな〜と毎晩見たり、あと何日か〜としみじみ感じたりしていたのがすでに懐かしい...。


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