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2022.3.5ガタガタの体、ブラシがけ

高校の部活の友人たちと久しぶりに集まり、テニスをした。人数が少ないこともあり、休む暇がない。しかし体はついていかず、足はもつれる、滑る、ラケットは空を切るばかり。風が強いことも影響し(言い訳)、思っているよりも形にならずにこっそり落ち込んだ。ちなみに他のメンバーはめちゃくちゃ元気に試合をこなしていた。まぁ、彼女たちは部活のときから化け物級のスタミナだったので、そこに驚きはない。

ひとしきり楽しんだら、最後はコートにブラシをかける。大きなブラシは、重心を下にして曳かないと砂がガタガタになるので注意しなければならない。ヘトヘトの体にはこの少しの運動も堪えるので、結局ガタガタいわしながらブラシを引っ張ることになる。その振動で、高校時代のことを思い起こした。

ブラシがけは部活の最後に行うので、爽やかな疲労感と、辛い練習が終わる!もう帰れる!という解放感に満ちていた。黙々とブラシを曳き、私たちが走り回って削りまくった土が埋められて枯山水のような美しい模様が描かれる。疲れているのに面倒ではあるけれど、私はこの時間が結構好きだったな。もう一つ思い出すのは、「代わります!」「いいって!」という先輩や後輩との攻防。気を遣っていたなぁ、と思い返していると、友人の夫が「ブラシがけ代わるで!」と声をかけてくれた。気を遣われた。幾つになっても変わらないものだ。ここは素直にお礼を言って代わってもらった。

テニスは少人数でもできるし、生涯スポーツだから、いつまでも集まれるのがいいところだな。結婚しても、子どもができても、きっとおばあちゃんになっても、こうやって集まってワイワイ遊べることが素晴らしい。

午前に3日分くらいのパワーを使い切ったので、解散してからはまるで抜け殻であった。

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