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プロの仕事はカッコよくて、尊い。

11/5、木曜日。
2週間に渡る工事が無事に終わりました。何かのために、いつかのために、工事の記録を残しておこう。

10/19(月)
冷凍冷蔵庫、シンク、作業台といった厨房機器の搬入。
通常はすべての工事が終わってから搬入だと思うのですが、造作の壁ができるともしかしたら入らないかもと心配して先に搬入。
結局、心配はご無用だった(笑)。
シンクの設置は、店が歪んでいて段差があるので高さ調節が難しそうだったけれど、maruzenの営業さんと職人さんでアイデアを出し合ってくれてクリア。現場で臨機応変って大切だよね。

ちなみに、厨房機器は島根にあるエポックサービスさんというところから新品をネットで買いました。メーカーさん含めて数社から見積もりを取って、こちらが一番安かった。買いたい型番が決まってるので価格重視にしました。

10/21(水)〜10/23(金)
大工工事開始。大きなところは、造作の壁を作ってもらうこと。「飲食店営業許可」のみを取るのならばこの壁は要らないのだけれど、「そうざい製造業許可」、「菓子製造業許可」を同時に取るならば厨房と売り場を完全に分ける必要があり、壁は必須。
申請手数料は高くなるけれど、この際、フルコースで許可を取ることにしたのです。がんばって働かねば!

しかし、大工さんってすごいなー。何もないところに、ゼロからものを作り出す。
飲食も材料を使ってゼロからものを作り出すという点では一緒かもしれないけれど、食べたら記憶だけになってしまう。
作ったものが残る仕事は、尊い。

10/26(月)
設計士さんがインターネットで注文してくれた引き戸が届く。ある程度の予想はしていたものの、あまりにオンボロで気持ちが追いつかない。翌日、設計士さんがそれを見て、オンボロだとまったく思っていなかったようだから、そんなものなのかな。

水道屋さんも来て、浄水器の取り付けなど完了。それぞれの分野のプロの仕事。見ているだけで楽しい。

10/27(火)
造作した壁と、オンボロ引き戸の塗装に塗装屋さんが来てくれる。塗装屋さんは、友達の友達にお願いすることにした。はじめましての方だったけど、とってもいい人!なんか、本当にいい人だった!良心的にもやってくれて、本当に感謝しかない。友達も紹介してくれてありがとう!いつかふたりに恩返しする。

あの、オンボロ引き戸が塗装をすることでよみがえって、塗装ってすごい!わたしはほっとしたけど、設計士さんは想定内って感じだった。はい、こちらもプロですね。

そうそう、塗装屋さんはちょっと遠くから来てくれていて、前のりしてくれたのです。えっ?どこに泊まった?と思ったら、まさかのキャンピングカーで来ていた!サーフィンとスノボとキャンプと釣りが趣味なのだそうです。
普段はキャンピングカーで趣味を謳歌して、仕事もそれで前のりできる。前のりだから遅刻もしない。サイコーじゃないですか!

10/30(金)
電気屋さんが来てくれて、照明がつく。灯りが灯るだけで、テンション上がる。厨房部分は全部で6箇所。仕事がしやすいように電球色ではないやつ。カッコいいけど、料理がよくわからない暗めのお店にはしたくなかった。とはいっても、最近は老眼が酷くて、暗いと疲れるの…というのが本音です(笑)。

午後から、壁のクロスを貼るための下地づくりをしに、クロス屋さんが来てくれる。クロス貼りは、仲良しの友達に無理をいってお願いしました。スケジュール的にねじ込んでくれて本当にありがとう!

一旦その場を離れて数時間後に店に戻ったら、平らにするための下地のパテが打ち終わっていた。それを見て驚き!えええ!!???思っていた以上にパテが打たれている。そうか、プロが本気でやるとこんなにパテを打たないといけないのか。

どうやらクロス用に下地を施していた壁ではなかったらしく、けっこう大変だったと思われる。壁紙貼ってほし〜!なんて、簡単に言ってしまいごめんね。

塗装屋さんの大切なことは塗ることでなくて、養生をいかに完璧にするかなんだって。クロス屋さんの大切なことは、このパテ打ちなのだそう。

どちらも、塗ってしまったら、貼ってしまたら見えない仕事。でも、それに手を抜いたらきれいには仕上がらない。
すごい、プロって本当にすごいね。
わたしも見えない仕事、きちんとやろうと改めて襟を正すのでした。

11/2(月)
友達が朝からクロス貼りに来てくれた。友達だったこともあり、作業中何度もじゃましてしまったと思う。友達のクロス屋さんだけでなく、他の作業の時もちょいちょい顔を出していた私。設計士さんに後から聞いたら、こんなに来る人はいないって(笑)。

近いこともあり…だけど、みんなやりにくかったかなぁ。私だったら、ちょっとやりにくいかも。でも、気になるんだもん、許して。

天井の一部に穴が開いていて(照明をつけるための穴)、それがうまくふさがっていなかったからクロスが貼れるか微妙な箇所があったけれど、クロス屋なのに大工工事をしてくれて完璧に貼ってくれた。

すごいね。職人さんて、専門じゃないこともできるの?遊び友達が、こんなに眩しく見えた日はなかったよ(笑)。
朝から暗くなるまでがんばってくれて、クロス貼りは何とか1日で終了。もう感謝しかない。

11/5(木)
引き戸の取り付けと収納家具の取り付け、造作の棚の取り付けが残っていたので、再び大工さんが来てくれる。
ついでに、置く予定のテーブルを高くしたかったので、余った材木を少し切り出すお願いをした。切り出してくれた材木は、ただ切っただけでなく、面取りがされていた。おまけに、テーブルにビスで止めてくれた。

わたしが適当にノコギリで切っただけの材木との違いよ…
当たり前なのだけど、本当にプロってすごい。

11/6(金)
友達が手伝いに来てくれて、店の掃除をした。あちこち磨いてくれた。わたしは病的に掃除が苦手なので、1人だったらもういいかな〜ってなりそうなところまでやってくれた。すごくスッキリした!ありがとう!

2週間の工事。
たった5.5坪の店を作るために、いろいろな人が関わっている。普段見ることのない仕事を垣間見られたことは本当に興味深かったし、何よりもそれぞれの道のプロの仕事がカッコ良くて、尊すぎた。
私はこの2週間、ただただ「すごい!」を連発していただけだけど、最後にもう一回言っちゃう。
職人さんってすごい!

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