サプライズって文化、滅びろ

サプライズが嫌いだ。するのもされるのも。嫌いというか苦手だ。やってもらったらありがたいとは思う。でも、サプライズを仕掛けた側が期待するリアクションを取ろうと頑張ろうとしてしまう。そんな自分が薄ら寒い。 

誕生日、フツーに祝ってくれたら嬉しい。わざわざ居酒屋行ったらみんなが待っててみたいな演出は、正直だるい。ちゃんと驚かないと申し訳ないし、そこにいるメンバーの誕生日にはこっちもやらなきゃなぁ、という気負いも生じる。正直、放っといて欲しい。

オレは自分を本当にめんどくさい性格をしていると思う。直そうと思って何度もトライしたけど結局無理だったので、今はもうこんな自分だけどとことん愛することに決めている。めんどくさい性格でも、まー、オレはオレでほかにいいところもあるしな、などと思っている。

サプライズなんて、一体だれが始めたんだよ、と思う。されると嬉しいより先に、オレのためにわざわざ時間を作ってもらって、申し訳ないという気持ちが先立つ。そして、申し訳ないと思ってしまうそのこと自体が、申し訳なくて申し訳ないのミルフィーユの出来上がりになってしまう。

そんな自分の気持ちがあることに気づいて以来、人にサプライズを仕掛けることは自分からはしないし、サプライズパーティーなんかに仕掛ける側で呼ばれると断り続けてる。オレのタイミングで勝手に祝うから、と。冷たいね、とか、ノリ悪いねなどと言われる。それでいい。

ずーっと前に、サプライズで誕生日を祝われたことがある。オレのリアクションの薄さに「なんだよ。みんなせっかく集まったんだからもっと喜んでくれよ」と言われた。 頼んでねぇよと返すと、場が凍りついた。軽くトラウマである。

あと、なんとなくサプライズされる時って、そういう空気感みたいなのがあって、先に気づいてしまったこともある。あぁ、リアクション取らないとなぁ、などと非常にだるい思いがした。その時は頑張って、驚きと喜びを爆発させてみた。自分が寒くてマジ勘弁してくれよ、と思った。

サプライズ滅びろ

あ〜、金麦飲みてぇなぁ