【No.14】リーダーが怖い@こうならいいなサラリーマン劇場
サラリーマンの世界で起きているかもしれないことをドラマ風に綴ってみたいとおもいます。内容は架空の話ですが、思い当たることがあれば要注意ですよ。それから、この劇場の結末は「こうならいいな」という内容で終わります。なので、現実界とは少し違うかもしれません😊
それでは、幕を開けてみることにしましょう。
ここは、とある中堅のシステム開発会社です。お客様からの発注単位にチームが編成されプロジェクトが実施されます。リーダーは入社10年目のAさん。仕事が早く頭も切れることで有名ですが、後輩の育成に関しては疑問の声が上がっていました。そのAさんのチームに入社2年目のBさんがアサインされプロジェクトは開始されました。右も左もわからないBさんは、Aさんからの指示を待っていました。
「B君、何ぼーっとしてるんだ。もう、プロジェクトは始まっているんだよ。キックオフ会議には出席して聞いていただろ。自分の仕事を計画して持ってきて」
「あ、はい。分かりました」いきなり高い要求を出されました。Bさんはきちんと理解できていません。その上、Aさんに対して「怖い」と言う気持ちが先行して
何も言うことができません。Aさんは何も言ってこないBさんは理解したと思い、次々に畳み掛けるように指示を出すことになり悪循環になってしまいました。結局、Bさんは何をすれば分からないまま時間だけが過ぎていくことになりました。
「何だよ。まだできてないのか。やる気あるのか。もう会社やめた方がいいんじゃないか」
Aさんの厳しい言葉が浴びせられました。Bさんは、どうしていいか分からず、何もできないまま、悩んだ挙句、結局会社を休むことにしました。怖くてだれにも相談できなかったのです。自分の能力不足だと反省するばかりで、自分の心の中だけで処理しようとして心がパンクしてしまいました。
ここは、とある中堅のシステム開発会社です。お客様からの発注単位にチームが編成されプロジェクトが実施されます。リーダーは入社10年目のAさん。仕事が早く頭も切れることで有名ですが、後輩の育成に関しては疑問の声が上がっていました。そのAさんのチームに入社2年目のBさんがアサインされプロジェクトは開始されました。右も左もわからないBさんは、Aさんからの指示を待っていました。
「どうしよう。Aさんが怖くて何を支持されたのか理解すらできない。そうだ、先輩のCさんに相談してみよう。早い方がいいよね」
とりあえず、Bさんは先輩のCさんに自分の不安を打ち明けました。Cさんはいつも親身になって話を聞いてくれていました。
「Cさん、いつもすいません。実はAさんがリーダーのプロジェクトに配属されたのですが、Aさんが怖くてAさんの前だと萎縮して何もできなくなるんです。どうすればいいでしょうか」
「Bさん、よく相談してくれたね。Aさんはとっても仕事ができる人だから、きっとその前提でBさんにも接しているんだと思うよ。僕の方から部長に話してみるから待ってて」
「ありがとうございます。このままだとどうすればいいか分かりませんでした」
その後、Cさんは部長に、今の状態でAさんのチームにBさんを置いておくとBさんは自分から潰れてしまうかもしれないということを話しました。それを聞いた部長は違うプロジェクトにアサインすることでBさんの可能性を伸ばすことを約束してくれました。
数日後、違うプロジェクトで生き生きと働いているBさんの姿がありました。もちろんAさんの下には新しい人がアサインされてBさんの代わりを担っていました。そして、部長はAさんにコーチングの研修を受けるように指示していたのです。
例としては極端だったかもしれませんが、多くの人が上下の関係で働く会社においては、苦手なタイプの人が自分の上司だったりリーダーだったりということはよくあることです。しかし、自分で何とか頑張ってみようとしすぎると結局ダメになってしまうことも考えられるのです。そうなってしまうと、自分自身はもちろん、周りや部門、会社にとっても損失でしかありません。最高のパフォーマンスを出すためだったり、自分自身が成長するためには、ちゃんと相談して自ら環境改善の道を開くことも必要ですね。誰かが差し伸べてくれる手を待っていてもなかなか解決しないこともあるでしょう。
人に恵まれていると感じる職場環境に身を置くことはとっても大事でする。会社を選ぶ際に、仕事そのものも大切ですが、そこで働いている人たちの中に温かい心と優しい心をもって接してくれる人がいるのかと言うことは大切なことだと思います。いい人に巡り会えることで楽しく有意義な人生を送る基盤になるのだと思います。
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