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【小説】 逃走 #13 誘導


 事故処理の方も順調に進んだ。双方の車の修理ももうすぐ終わるようだ。最もベンツの方はウィンカー部分のみだったので、すぐに復活してすでにミツルは乗りまわしていた。弟のユズルはそろそろ本来の計画を発動しようと考えていた。

 兄ミツルが出社していることを確認し、ユズルは社長室に行った。

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