人格詐称 エピローグ
エピローグ
優の生き方は決して支持されるものではない。むしろ、捕まって欲しいと思う。その考え方、行動、全てにおいて人間として間違っている。そして、罰を受けないことに憤りを感じる。という読者の方は多いだろう。しかし、犯罪と定義されている行為を犯したものたちであっても、法の網の目をくぐり抜けているものたちは、少なからず存在するはずだ。そしてそのものたちは、この世界でいい人であるという顔をして生活し、人望を集めているかもしれない。
我々は、自分に問いかけることを怠ってはいけない。自分自身は正しいかどうかを自分の尺度で考え納得し行動に繋げるべきなのである。他人の批判は簡単であるが、その前に自分自身の襟を正すことを怠ってはならない。人間が人間らしく生きていくために。
この後、優が正しく生き続けたのか、再度凶行に及んだのか、そして捕まったのかは定かではない。もしかしたら、あなたに声をかけてくるかもしれない。もはや、綾のことを心配している場合ではない。
了
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
楽しんでいただけたでしょうか。あえて、すっきりしない終わり方で締めくくった話でしたので爽快感につながらない部分はご了承ください。
また、次の作品に向けて創作活動を続けて参りたいと思います。
引き続き、暖かく見守っていただければ嬉しく思います。
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