【No.18】忙しい時の私的な予定@こうならいいなサラリーマン劇場
サラリーマンの世界で起きているかもしれないことをドラマ風に綴ってみたいとおもいます。内容は架空の話ですが、思い当たることがあれば要注意ですよ。それから、この劇場の結末は「こうならいいな」という内容で終わります。なので、現実界とは少し違うかもしれません😊
それでは、幕を開けてみることにしましょう。
キーワード 主導権
お客様と一緒になってとあるプロジェクトが進んでいます。リーダーであるPMは、お客様とのスケジュール合わせに奔走しながらプロジェクトを確実に進めています。メンバーの一人は、もうすぐ行われる子供の初めての授業参観の予定を気にしていますが、前もって言い出すことはできていません。同僚にそのことを少し相談しているようです。
「来週の土曜日ってさ、追加でテストの予定が組まれちゃったよね。本当は休みだけど」
「ああ、そうだな。追い込みでなんとかテストケースをこなさないと来週のレビューに間に合わないからPMもお客さんも必死になってるよな。まぁ、付き合うしかないよ。俺たちも」
「だよなー。休めないよなぁ」
「えっ、お前まさか休む気でいたのか。こんな状況なのに」
「いや、休まないよ。ちゃんと手伝うよ」
残念ながら同僚にさえも明かすことができなかったようです。
きっと家庭に戻って言い訳するのでしょうね。子供にも奥さんにも。
お客様と一緒になってとあるプロジェクトが進んでいます。リーダーであるPMは、お客様とのスケジュール合わせに奔走しながらプロジェクトを確実に進めています。
メンバーの一人がPMに対し、プロジェクトが始まる前に休みの予定を提出しています。
「リーダー、私の有給取得計画を共有しておきます。特にこの日は、子供の授業参観の日なので最優先で休みを取得させてください。そのためにある程度の前倒しでの仕事には対応したいと思います」
「なるほど。子供の行事なら最優先しないとな。OK。このことはお客様とも共有しておくよ」
「お願いします。私もお客様の担当者には伝えておきます」
そしてプロジェクトは佳境に入っていった。やはりテスト局面で手こずっているうちにスケジュールが厳しくなり土曜日でリカバリーする計画がPMから発表された。
「みなさん、申し訳ありませんが土曜日は出勤してテストの実施をお願いします。お客様も出勤され、我々のテスト結果を検証してもらう予定に変更していただきました。ただし、〇〇さんは、お子様の授業参観の日ということでそちらを優先してもらいます。その分、皆さんに頑張ってもらうことになりますが、よろしくお願いします。お客様からも、〇〇さんは休ませてくださいと言われていますのでチームとして助けてあげましょう」
メンバーから声が上がりました。
「わかりました。もともとみんな理解している日だからOKですよー。お互い様ですから」
こうして事前にメンバーの休暇計画を共有していたことで、大変な時期ではありましたが、〇〇さんは休暇をとって授業参観に行くことができたようです。
仕事をしているときでも私用の予定は存在するものです。通院だったり、帰省だったり、その内容も様々ですが、一緒に仕事をしている人の間で、可能な限り予定を共有しておくことで、急な仕事の分担調整をされると共に、予定していた私用を泣く泣く諦めることも少なくなるのではないでしょうか。できれば、毎年の年間の休暇計画を作って必要な期間の休暇を共有するようにしておくといいですね。
日頃から自分の休暇予定とその中の優先度を管理しておくのが理想です。
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