【No.09】リモートワーク@こうならいいなサラリーマン劇場
サラリーマンの世界で起きているかもしれないことをドラマ風に綴ってみたいとおもいます。内容は架空の話ですが、思い当たることがあれば要注意ですよ。それから、この劇場の結末は「こうならいいな」という内容で終わります。なので、現実界とは少し違うかもしれません😊
それでは、幕を開けてみることにしましょう。
製造部門の社員が不満を口にしています。
「我々製造部門担当は、リモートワーク対象外だってよ。なんか不公平だよな」
「ああ、俺もそう思うよ。営業なんかほとんど会社に来ないんだぜ。まぁ、今に始まったことじゃないけど」
「私は子供がいるから、とても心配なのよね。週一だけでも自宅から仕事ができるようになればだいぶ違うんだけど、対象外じゃどうしようもないわね」
こんな話をしているのを上司が耳にした。これではいけないと上司は思い、釘を刺した。
「お前たちは製造部門配属なんだから、会社に来ないと仕事ができない部門なんだよ。だから、公平とか不公平とかいう話じゃなくて、ちゃんと前向きな気持ちで出勤して仕事をしなさい。世の中の企業だってリモートワークができない会社はたくさんあるんだ。まだ、仕事が続けられることだけでもありがたく思ってほしいものだ」
社員たちは、上司の言葉に納得はしていません。しかし、これ以上不平を言って評価を下げられてもいいことはないと判断して、口を閉ざしてしまいました。その結果、製造現場のモチベーションは下がり、品質低下を招き、営業は謝罪コールを余儀なくされ、製造部門に怒鳴り込む結果となってしまいました。営業部門と製造部門の亀裂は大きくなり会社としても大問題になっているようです。
製造部門の社員が不満を口にしています。
「我々製造部門担当は、リモートワーク対象外だってよ。なんか不公平だよな」
「ああ、俺もそう思うよ。営業なんかほとんど会社に来ないんだぜ。まぁ、今に始まったことじゃないけど」
「私は子供がいるから、とても心配なのよね。週一だけでも自宅から仕事ができるようになればだいぶ違うんだけど、対象外じゃどうしようもないわね」
こんな話をしているのを上司が耳にした。これではいけないと上司は思い、何かできることはないかと策を考え社内で調整を始めた。上司は、製造部門の社員であっても事務作業は必要であることに目をつけ、毎日少しずつ実施している報告のまとめや分析などの業務を寄せ集めることを提案した。この案は製造現場の社員の間で話し合いが実施され、いろんなアイデアが出され、交代で対応すれば各自一週間のうち一日は現場にいなくてもできる仕事を寄せられる目処がついた。そして上司は製造部門の社員を前にして説明した。
「今は社会も求めているようにリモート対応の仕事へのシフトが重要だ。しかし、直接ものづくりに関与している君たちの主要な仕事をリモートから実施するところまでの環境は残念ながら整っていない。しかし、それ以外の報告や分析などの仕事を集めることでその仕事をリモートで実施することは可能になる目処がついた。これもみんなのアイデアのおかげだ。だから、君たちも週一ではあるがリモートワーク対応が可能になる。今後は作業の共有化も推進し、有給休暇も取りやすくしていこう。全ては君たちのアイデアに頼ることになるけどね」
製造部門の社員たちは自分達の仕事のことをちゃんと考えてもらっているということを理解し、さらに改善に向けて前向きな仕事の取り組みを実施し、結果として
仕事をやりくりしたことによる品質低下もなく順調に仕事は進んでいる。結果、営業部門からはお客様への説明がとてもしやすくなったと言われるようになった。
いかがでしょうか。部門はリーダーによって変わる。会社は社長によって変わる。とよく言われますが、会社を動かしているのは他ならない人だからですね。そして、自分達の待遇を改善するためにアイデアを出してそれを拾ってくれる上司がいれば、やる気も出ますね。こんな会社で働きたいものです。今あなたが勤めている会社はどうですか?
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