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【No.05】個人面談@こうならいいなサラリーマン劇場

 サラリーマンの世界で起きているかもしれないことをドラマ風に綴ってみたいとおもいます。内容は架空の話ですが、思い当たることがあれば要注意ですよ。それから、この劇場の結末は「こうならいいな」という内容で終わります。なので、現実界とは少し違うかもしれません😊

 それでは、幕を開けてみることにしましょう。


人材を第一に考える会社では、上司と部下の面談の時間を大切にしているようです。社員として実施すべき計画や目標を共有し、必要に応じアドバイスする場としてとても有効です。上司としても社員が考えていることを知ることができ、組織運営に活かせるというメリットもあるようですよ。あなたの会社でも定期的な個人面談は実施されていますか? とある会社の面談の様子を見てみましょう。

天の声

 面談の時期になりました。所属長は部下に個人面談のスケジュール調整を急ぎ実施しました。それまでに計画を作ってくるようにと一言だけ指示を添えて。そして、面談が始まりました。

 まだ入社3年目の社員が年初の個人面談ということで、彼の今年の計画を所属長と共有するための面談が始まりました。所属長が待っている会議室に入っていきます。
「失礼します。よろしくお願いします」
「はい、どうも。早速だけどそこに座って今年の計画を話してください」
「今年は、これまでも実施してきたプログラミングのスキルをもっと磨きたいと思います」
「なるほど。それで、具体的な計画は?」
「えっと、もっと高度なプログラミングができるプロジェクトにアサインしてほしいです」
「今走っているプロジェクトのどのことを言っている?」
「わかりません」
「それじゃ、どうしようもないな。計画になっていないね。もう少し先輩たちと話をして今年の計画を練り直して持ってきてください。今日はこれまで」

 社員は面談ということで緊張して、言いたいことも言えず退室した。


 おやおや、計画の共有やアドバイスには程遠い面談のようですね。もっとも、社員の方も事前の検討が不十分のようには感じます。事前の案内はきちんとあったのでしょうか。どんなにいい制度があっても使い方を誤ってはその効果は逆効果にもなりかねませんね。では、こうだったらよかったのにという例を見てみましょう。

天の声

 面談の時期になりました。所属長は部下に個人面談のスケジュール調整を依頼する掲示板を起こしました。そして、今回の面談に向けての注意事項や部門の目標、社員に強化してほしいスキルなどの説明も記述し、計画は最終的に実績確認をするときに使うことになるため、可能な限り数値目標にすることを依頼しました。

 まだ入社3年目の社員が年初の個人面談ということで、彼の今年の計画を所属長と共有するための面談が始まりました。所属長が待っている会議室に入っていきます。
「失礼します。よろしくお願いします」
「Aさん、だいぶチームには慣れてきたみたいだね。評判もいいよ」
「ありがとうございます。最近はプログラムの作成時間も以前と比べ20%くらい早くなりました」
「おお、それはすごいじゃないか。頑張ってるね。じゃあ、今年の目標を聞くのが楽しみだな。話してくれますか」
「はい、今年は、できるだけ数値目標ということで、このように計画してみました」Aさんは、計画をスクリーンに移しながら整然と説明しました。

「いいね。かなり良くできた計画だね。あとはきちんと追いかけていくことができるかだな。一つ追加しておくなら、Aさんはとても真面目なので、休暇をあんまり計画してないように見えるから、年間の休暇計画も忘れないで入れておいてくださいね。最低でも、月1日の休暇が目安ですよ。それでパフォーマンスに影響しない計画にすること。それが大事。よし、今日はここまでだけど、Aさんのほうから何か依頼やお願いがあれば聞いておくよ」


 こうして、40分程度の面談は終了しました。Aさんも事前にガイドされていたので計画もわかりやすい内容を持っていくことができました。何より、緊張せずに話ができたことがAさんにとっては一番よかったと感じていました。所属長にしてみれば、何十人もの相手をしなければならないので、なかなか大変なのですが、その分社員は伸び伸びと成長してくれるようですね。いかがですか?

天の声

 社員からすれば、所属長は権限を持っていて怖い存在に映ることがあります。それでは仕事で萎縮して失敗が多くなるかもしれません。昔と違い、今はリーダーが率先垂範し理論的な説明を付け加えて成長の手助けをするほうが結果として時間短縮につながるようですね。今は、人財を大切にしていち早く育てられる会社の方が成長するようです。

 そんな会社になって欲しいですね。あなたの態度、言動、仕事の成果、きちんと見られていることでしょう。



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#創作 #サラリーマン #サラリーマン劇場 #慣習

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