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春のアトリエ2022のご紹介

現在好評配信中の「春のアトリエ」について企画担当の横山琢哉がリポートいたします。配信についてのお知らせもページ後半にございますので、ぜひごらんください!

2022年(アーカイブ配信中)

今はまだ、2019年以前のように、一堂にみなが会して、というやり方が出来る状況にはなっていません。そこで今回は、ライブ配信の難しさを知った2021年の反省を生かして「アーカイブ配信」のみとし、講座として質が高く楽しめる動画を残そう、という方針に転換して行うことになりました。

3月8日(火)、「春のアトリエ」では初めて使う、横浜市の「かながわアートホール」で、まずは、片山みゆきのアトリエ【美しいフレーズ表現って? ~グレゴリオ聖歌へのキロノミー曲線付けを通して考えるフレーズ表現。日本の歌への応用~】を行いました。以前ほどではありませんが20人ほどの受講生(内部で募集しました)に集まっていただいて、片山講師の指導のもと、キロノミー曲線を描いてみること、そしてそれをよく知っている日本の歌の歌唱に応用する、という実践的なレクチャーが行われました。

続いて、野本立人のアトリエ【発声クリニック~あなたの歌声、診察します~】がやはり受講生とともに開催されました。前半は発声理論のレクチャー、そして後半は野本講師が「公開ヴォイストレーニング」と呼ぶ実践講座。「他人のふりみてわがふり直せ」という意図の実技実践が展開されました。この講座はご好評をいただいており、2017年から続いている定番講座となっています。

そして、藤井宏樹のアトリエ【合唱指揮あれこれ】。藤井講師の「指揮法」は「春のアトリエ」創立当初から続いている講座。しかし今回は、今までと異なり、初級・中級・上級に分けて受講生を内部募集し、それぞれに応じたアドバイスをするという形をとりました。初級は、大学合唱団で4月から学生指揮者になるという3人。中級は、大学合唱団で学生指揮者を務め、「音楽樹」主催の「若い指揮者のための合唱指揮コンクール」でファイナリストになった経験を持つ2人。上級は、すでに合唱指揮者として活動をしている2人。

翌3月9日(水)には、スタッフが「いとうRYO」に移動し、吉川和夫・寺嶋陸也の二人の特別講師をお迎えしました。吉川和夫のアトリエ【ことばと音をむすぶ】では、「いとうRYO」の「うみのホール」をスタジオのように設定し、資料と音源を用いながら「言葉」と「音楽」の興味深い関係についての貴重なレクチャーをいただきました。

寺嶋陸也のアトリエ【子どもの歌を追いながら・戦後編】は、昨年度の続編ということで、スタッフ中心の小アンサンブルと寺嶋講師のピアノにより、実際に歌いながら「子どもの歌」を通じて社会を見つめるという趣旨の講座になりました。寺嶋講師ご自身の「弾き語り」で演奏された曲もありました。

そして、配信では特典映像(1講座以上ご購入いただくとごらんいただけます)となる「寺嶋陸也ピアノリサイタル」。2019年以前は、真夜中にみんなで「うみのホール」に集まって、あるものはビール片手に、またあるものは気持ちよくなってウトウトしながら、寺嶋氏の素晴らしいピアノを弾く至福の時でした。それをご家庭で味わっていただこう、という試みです。今回は「林光作品集」です。

春のアトリエ2018「寺嶋陸也ピアノリサイタル」

素人ではたいへん難しい動画作成について、声楽家でもある鳳城昊さんにたいへんお世話になりました(寺嶋講座の小アンサンブルでも歌っていただきました)。また、販売協力として、昨年に引き続き株式会社コーラス・カンパニーさんにお世話になります。ご協力ありがとうございます。

現在好評配信中です!お買い求めいただいた配信チケットは期間中何度でもご覧いただくことが出来ます。少しずつ、または繰り返し、どうぞ存分にお楽しみください。(配信終了前日がチケット販売終了日ですのでどうぞご注意ください)

★動画配信情報
動画視聴期間:2022年6月15日(水)~7月31日(日)
(チケット発売は7月30日(土)午後11時59分まで)
動画配信チケットはこちらからお買い求めください。
(協力:株式会社コーラス・カンパニー)

★春のアトリエ ホームページはこちら ⇒http://www.ongakuju.com/atelier/

春のアトリエ2022 ダイジェスト動画は こちら から(約8分半、無料)

★春のアトリエ2022 参加者の声

合唱する上で時折り聞くグレゴリオ聖歌だが、この講座を受講して改めて全ての合唱曲につながっているように感じた。フレーズを手で表しながら歌うことで、表現力をつけることができた。これからも合唱を続けていくうえで非常に有意義な時間だった。
木﨑惇郎(慶應義塾大学混声合唱団楽友会 4年)

講座は言葉が尽くされた解説と実践が盛り込まれた内容で、非常に勉強になりました。また個人発声指導では、個人の課題に沿った的確なアドバイスにより、受講前後の自分の発声の変化を実感することができました。
藤川百花(千葉大学合唱団2年生)

今回、3講座受講させていただいたのですが、どの講座も本当におもしろく、充実した1日となりました。特に指揮法に関しては、一人一人藤井先生直々にご指導いただき、とても勉強になりました。このような貴重な経験が出来たことに、心より感謝しております。ありがとうございました。
松本実澪(横浜市立大大混声合唱団4年生)

藤井先生の指揮レッスンを受けられる貴重な機会ということで!現在合唱団で取り組んでいるピアノ連弾と合唱のためのLiebeslieder Walzerから一曲を見ていただきました。指揮の分割についてや、ヘミオラの扱い、フォルテ部分の力の入れ方など、たくさんのヒントを頂きました。指揮が上手くいっていない点もありお恥ずかしいですが、皆様のお役に立つ点もあるかと思いますので、よろしければご笑覧ください!
谷郁(合唱指揮者)

わたしが受講した中で特に重要だったのは、「どこまで先の一手を見据えて指揮できるか?」でした。今、目の前の音楽だけでなく、何小節先に起こる音楽を予測して、さりげなくアクションを仕掛けていく。これは指揮だけでなく、歌や演技、そして音楽に限らずどんなものでも共通した思考・行動に必要なものだと思いました。指揮法のレッスンを通じて、人間の振舞いについて学ぶ機会になりました。またコツコツと精進していきます。
原田敬大(合唱指揮者)

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