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外国人が〈退職〉してしまう理由は何?【3分で解説】

こんにちは。One Terraceの安東です。

今回は「外国人労働者の退職理由」について書いていきます!

外国人のよくある退職理由には、日本人と同じような理由だけでなく、外国人ならではの事情や理由があります。この記事では外国人の退職理由を、日本人と同じような理由と、外国人ならではの理由に分けてご紹介します。

外国人雇用においては、採用する企業側も「外国人は採用してもすぐに辞めてしまう」という印象を持つ経営者や人事担当者は少なくないようです。「外国人はすぐに辞める」といわれるイメージは本当なのかも過去の離職率データから検証してみました。

外国人の退職理由と日本人の退職理由は違う?
外国人の退職理由は、日本人の退職理由と、どこが違うのでしょうか?

まずは日本における主な退職理由を厚生労働省が発表した「平成30年雇用動向調査結果の概況」で確認しましょう。

日本における主な退職理由とは?
・男性の主な退職理由(定年と契約満了をのぞく)
1位:給料など収入が少なかった…10.2%
2位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった…10.0%
3位:職場の人間関係が好ましくなかった…7.7%
4位:会社の将来が不安だった…7.6%
5位:会社都合…5.9%
6位:能力、個性、資格を活かせなかった…4.8%
7位:仕事の内容に興味を持てなかった…4.6%
8位:結婚、出産、介護など…1.6%

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・女性の主な離職理由(定年と契約満了をのぞく)
1位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった…13.4%
2位:職場の人間関係が好ましくなかった…11.8%
3位:給料など収入が少なかった…8.8%
4位:仕事の内容に興味を持てなかった…5.5%
5位:結婚、出産、介護など…5.1%
6位:会社都合…4.7%
7位:能力、個性、資格を活かせなかった…4.3%
8位:会社の将来が不安だった…4.0%

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男性では「収入への不満」が離職理由1位、女性では「労働条件への不満」が離職理由1位となっています。しかし、離職理由は性別や年代だけでなく、雇用形態や産業、事業規模によっても大きく異なることがわかっています。


外国人も日本人と同じ理由で辞めていることも…

給与に不満があった

職場の人間関係に悩んだ

能力やスキルを活かせない

労働時間、休日等の労働条件が悪かった など、、

外国人ならではの退職理由とは?


・ハイレベルな日本語でビジネスをするよう求められる
日本では、グローバル企業内でも100%日本語でのコミュニケーションが求められがちです。話す、読む、書く、すべてにおいて日本語が求められる場合、日本語ネイティブでない外国人には負担が大きいといえます。仕事の評価に日本語コミュニケーション能力が含まれる場合、日本語ネイティブである日本人社員以上の評価を得ることはほぼ不可能ですから、モチベーションも下がります。

・「外国人」として扱われてしまう不満
日本企業では、日本人正社員同士でも、新卒採用グループと中途採用組で待遇やキャリアパスが異なるケースがあります。日本人とまったく同等の待遇、昇進やキャリアパスを求めていたのに、外国人であるために待遇差が埋められない、キャリアのトラックが違うと気づいた場合、その失望は大きいと思われます。

・日本という社会に将来を託せない
外国で長期滞在して就労するとなれば、自分の将来を託すに値する魅力的な国や社会で働きたいと考えるでしょう。優秀な外国人には日本以外の国で働くという選択肢がありますので、日本という国や社会にあわない、または自分の将来が託せないと感じれば帰国してしまいます。


「外国人の離職率は高い」って本当?


ここまで外国人の退職理由を見てきましたが、日本企業側でも「外国人は雇ってもすぐに辞めてしまう」というイメージがあり、不安に感じる経営者や採用担当者は少なくないようです。

そのイメージは本当なのでしょうか?

外国人の離職率についても検証しましょう。

日本人の離職率の推移

・新卒

「就職後3年以内離職率」の最新データによれば、平成30年の3年前に就職した「平成28年度新卒」の就職後3年以内の離職率は、大卒で32.0%となっています。過去20年以上にわたり「就職後3年以内離職率」は30%台を推移しており、「最近の若者は3年で会社を辞めてしまう」といわれる状況がすでに過去20年以上続いていることがわかります。

・日本人全体

平成30年の統計表によれば、「雇用期間の定めなし(正社員が多くふくまれる)」で働いている人の離職率は、男性8.6%、女性12.4%、男女平均では10.1%です。新卒大学生に比べれば離職率はかなり低いといえます。

・外国人の離職率は44.5%

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厚生労働省による外国人の離職率データは、平成18年を最後に発表されていませんが、参考までに「外国人雇用状況報告(平成18年6月1日現在)」を見ると、外国人労働者離職率は全産業と全事業者規模で44.5%となっていました。

同年の日本における離職率(常用雇用者)は全産業と全事業規模で16.2%でした。これだけを見ると外国人労働者の離職率は非常に高いといえますが、外国人が多く従事する産業は偏っており、正社員率も日本人と同じとはいえないので、単純に比較はできません。

いかがでしたでしょうか?

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