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愛を自給自足できるかどうかが鍵。この世で一番大事な「人の愛し方」

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自分を愛せない人は他者も愛せない」とはよく言われる言葉です。「うん、そうそう」と納得できる言葉ですよね。でも、これってそもそもどういう論理なんでしょう?

簡単に筆者が思う仕組みを記してみます。

人はいつも幸せを求めています。でも、自分を満たす幸福感を自給自足できないと他者や環境(モノや組織)にそれを求めてしまいます。すると他者とあなたの関係性は「幸福感を提供する側と幸福感を受け取る側」となります。

そして相手や環境が幸福感を提供し続けている間は相手や環境にも好意を寄せられますが、そうでなくなったらたちまち関係性が崩れ、幸福感や愛が枯渇した状況に陥ってしまい、人のことなどかまっていられない状態になってしまいます。

そう、他者を愛し続けるためには自分の中に自分を満たす幸福感や愛が湧き出る泉が必要なのです。その愛の泉を作るアクションが、「自分を愛すること」なんですね。

と、前置きが長くなりましたが、今日はアメリカで25年間にわたりメンタルヘルスのニュースを配信し続ける「サイク・セントラル」に掲載された「自分をもっと愛する22の方法」をご紹介します。

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「自分をもっと愛する22の方法」

1) 自分を知る
自分のことを知らなければ自分の愛し方はわかりません。自分が好きなこと、大事にしたいことを見つけることに投資しましょう。

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2)必要な時は「No」と言う
自分を大事にするためには他者との境界線が必要です。境界線を示すことで、自分は尊重される価値のある存在だということを他者に示すことができます。

3) 自分と人を比べない
他者はあなた以上でも以下でもありません。ただ異なる存在というだけです。あなたにはあなたの価値があり、そのままの自分を受け入れることが大切で、人と比較する必要はありません。

4) 自分自身に意識を向ける
世の中は私たちの気をそらす様々なもので溢れています。その中には楽しいことも価値があることももちろんあるのですが、それらに時間を取られすぎると、自分を知り、自分自身でいることが難しくなってしまいます。

5) 自分の強みを知り活用する
私たちは皆たくさんのギフトを持って生まれてきました。しかし多くの人がそれを知らずに生きています。特に忙しくなりすぎると、せっかくのギフトにアクセスできないまま時間だけが過ぎていきます。自分の持つ強みに意識を向けることで、自分に対する肯定感が増していきます。

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6) 自分にたくさんのご褒美をあげる
何かを成し遂げたことで得られる「賞賛」ではなく、ただあなたが存在するということに対するご褒美を用意しましょう。

7) 自分に素直に
これは意外と難しいかもしれません。人によっては自分を騙すことがとても上手で、自分でも騙していると気づいていない場合もあります。素直さはどんな関係性においても鍵となる要素で、それは自分との関係性においても同じです。嘘つきで、言い訳ばかりしている自分をそもそも愛せるはずがありません。真に自分を愛するとは、自分に対する責任と説明責任を果たすことを意味するのです。

8) 自分の過ちや不完全さに寛容になる
人は時に他者よりも自分に対して厳しくなりがちです。自分自身の人間味を受け入れましょう。過ちは特別なことではありません。不完全さはあなたを形作るものの一つなのです。

9) 前に進むために、過去の自分を許す
時に私たちは後悔の念を手放すことができません。過去の自分を許すために、自分は最善を尽くしたと信じることが大事です。「もっとうまくやれたのに」と感じるのは、過去の自分よりも今の自分の方が賢くなっているからです。今持っている知識で過去の自分を評価するのはフェアではないですよね。

10)自分を嫌う人もいることを受け入れる
そう、あなたを嫌いな人いますよね。問題ありません。自分にとって重要で無い人や、どう頑張っても気に入ってもらえそうも無い人を喜ばせるために時間を無駄にする必要はありません。人を喜ばせるためだけの行動を手放し、本物の自分自身を受け入れましょう。

11)楽しいことを優先させる
毎週何か楽しい予定を立てましょう。そして、仕事が終わらないとか子どもの用事が入ったという理由でキャンセルしないでください。休憩が必要なように、気分良く過ごすためには楽しみも必要なのです。

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12)感謝を習慣にする
感謝は自分自身と自分の人生の良い部分に意識を集中するための一番シンプルな方法です。朝起きたら感謝することを3つ挙げてみましょう。

13)自分の成功を書き記す
小さな成功から大きな成功まで記してみましょう。気持ちが落ち込んだ時自分を励ましてくれます。効果を更に高めるために、日々リストを読み、更新していきましょう。

14)自分の感情を感じる
感情は人にとって欠かすことのできない部分です。自分の中にある全ての感情を認めて感じなければ、真の自分自身であることはできません。ですから怒りや悲しみなどの不快な気持ちを恥ずかしがらないでください。感情を否定することは自分自信の一部を否定することと同様です。ネガティブな感情を周囲に害の無い形で敬意を持って表現できるように工夫してみましょう。

15)身体のケア
健康はプライスレス。「整った体調」というギフトを自分に与えましょう。定期的な運動、十分な水分と睡眠、アルコールやその他の薬物の制限を心がけましょう。

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16)趣味を追求する
趣味には、楽しさ、安らぎ、生きがい、創造性、運動、社交、教育とたくさんの要素があります。自分のニーズに合った趣味を見つけてみましょう。

17)自分の思いをないがしろにしない
自分の意見やニーズを他者に伝えましょう。自分を愛するとは、自分の価値を知り、それを他者にしっかり伝えることでもあります。

18)自分にラブレターを書く
これは簡単ではありませんが、自分の好きなところをしっかり確認することができるプロセスです。

19)必要な時は助けを求める
助けが必要な状況にあると気づくことも自分をケアする方法の一つです。助けを求めることは弱さの現れではありません。人間ですから、誰だって助けが必要な時があります。

20)自分に優しく話しかける
大好きな人に話しかけるように自分にも話しかけてみてください。追い詰めたり批判したりするのはやめましょう。

21)優しさと敬意を持って接してくれる人の中に身を置く
誰と時間を過ごすかは、自分をどのように扱いたいかを反映しています。自分という存在に価値を置いている人は、前向きな人の中に身を置くでしょう。自分を愛するとは、時に虐待的で不親切な人との関係性を終わらせることを意味します。

22)息抜きをする
忙しすぎる日々を送っていますか?そうだとしたらゆっくりし、体と心を休ませましょう。目の前にある全てを行う必要はありません。一番大切なものを優先し、「No」ということへの罪悪感を手放しましょう。休息は若返りとセルフケアの基本です。

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まとめ

今回はこの世の中で一番大事な自分の愛し方をご紹介しました。自分自身が一番大事であることの理由は説明するまでも無いかもしれませんが、あえて理由を一つ挙げるとすれば、それは、世界はあなたの中で創られるからです。

他者の発する言葉、世の中の出来事、他者との関係性、それら全ての良し悪しはあなたがそれらをどう解釈するかで決まります。ですから、あなた自身に愛を注ぎ、精神を健康的で自由な状態にしておくことで、外の世界は自由に変化させることができます。

この先どんなことがあっても、一番長く付き合う大事な存在である自分が路頭に迷うことが無いように、愛の泉を満たす実践を日常に取り入れてみてください。

(寄稿:泉谷道子 - 心理学博士)

参照:
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22 Ways to Love Yourself More
By Sharon Martin, LCSW
Last updated: 8 Feb 2020
https://blogs.psychcentral.com/imperfect/2016/02/22-ways-to-love-yourself-more/

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