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「雨だから気分乗らない」で仕事をドタキャンするイタリア人の自由すぎる働き方がおもしろい

イタリア人自身も、雨が降ると急に元気をなくす。とくに南部の人間がそうである。予定していた打ち合わせが「今日は雨が降って気分が乗らないから」という理由で中止になったことが何回かある。

宮嶋勲『最後はなぜかうまくいくイタリア人』日本経済新聞出版

こんにちは、理解に苦しむくらいぶっ飛んだ異文化の話が好きなZAKKOです。

これまで4回ほどイタリア人の”ゆるい”生き方・働き方についてお話しましたが、今回もまた飽きずにイタリア人の話をしまーす。

(過去回はマガジン「ゆるい異文化の話」にまとめています)


イタリア人は「雨が降ったら」と考えるのも嫌なほど雨が苦手

最後はなぜかうまくいくイタリア人』という本によると、イタリア人、特に南側に住んでいる人たちは雨が嫌いだそう。

 

例えば夏の野外イベントを企画するとき。

雨が降った場合を想定するのが嫌なので「雨は降らない」という前提で話を進めるらしいです。

(気候的に夏はほどんど雨が降らないという理由もありますが)

イタリア人にとって「万が一雨が降ったら」などと考えることは、「万が一XXが死んだら」と考えるくらい嫌なことのようで、あまり議論したがらない。

宮嶋勲『最後はなぜかうまくいくイタリア人』日本経済新聞出版

誰かが亡くなることを想定するのと、雨の可能性を考えるのが、同じレベルなんて笑

どんだけ嫌なんだ笑


日本だと「雨予報だったら早めに中止の案内を出そう」「屋内で開催しよう」とかいろいろなケースを想定して準備しますが、

イタリア人にとっては「万が一雨が降ったら」なんて考えて対策するのは、めっちゃ不謹慎なことのかもしれませんね。


苦手な雨が降ると、とたんに元気をなくすイタリア人


「雨が降るかも」と考えるのすら嫌なイタリア人ですから、実際に雨が降るとやっぱり元気がなくなるわけで。

最後はなぜかうまくいくイタリア人』の著者・宮嶋勲さんは雨の日のイタリア人の様子を「塩をかけられたナメクジのように元気をなくしている」と表現しています笑

雨ぐらいでそんなに落ち込むなんて…笑

 
だからイタリア人にとって、雨の日は仕事なんてする気にならないんですよね。

それで冒頭にあるように、雨の日に「気分が乗らないから」と仕事がドタキャンになるわけです。

イタリア人自身も、雨が降ると急に元気をなくす。とくに南部の人間がそうである。予定していた打ち合わせが「今日は雨が降って気分が乗らないから」という理由で中止になったことが何回かある。

宮嶋勲『最後はなぜかうまくいくイタリア人』日本経済新聞出版


「雨で気分が乗らない」で仕事ドタキャンできる世界線に励まされる


日本の会社で「今日は雨なので休みます」なんて言った日には、上司から呼び出され「社会人としての覚悟がうんぬん」と怒られること確実。

イタリア、ゆるすぎる!


私もイタリア人のように雨の日に「なんかテンション上がらないな~」「モヤモヤするな~」とはなるのですが、

「雨で気分乗らないから仕事の予定をキャンセルしよう!」という思考にはまだなれない…(なる予定あるんか)


雨に左右されて気分優先で働くなんて、とても人間らしい働き方だと思いました。大事なことを見失っていないというか。

もちろん、こうやって仕事をキャンセルして予定が狂っていくから、後々困ることが出てくるのでしょうけど…笑

 

それでも、「雨で気分が乗らない」という理由で堂々と仕事をドタキャンできる世界線がこの世にあると知っておくだけでも、なんか気が楽になりませんか?

「そうだよね~雨の日って気分乗らないし働く元気ないよね。自分だけじゃないんだ、良かった」って。

 

 







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