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目標設定力


1. サッカー選手の日常


サッカーがやめられないのは、きっと毎週日曜日に待っている試合というイベントがあるからでしょう。

サッカーが美しく、芸術であり、人間本来の姿が映し出される人生の鏡であることは自分がわざわざ強調する必要はあまりないでしょう。そのことをサッカーに関わる人間であれば体感的に知っていると思います。

今日は、サッカーと目標の関係について思考を深めていこうと思います。


まず、何事においても、進むべき方向を定めるために目標設定が大事であることはよく耳にすると思います。

サッカーにおいては、毎週日曜日の試合がそれにあたりますが、この非常に短期的なスパンこそがサッカーのミソだと感じます。それとは別にシーズン通じての中~長期といえる目標を持つことが短期的な目標設定以上に大事になりますが、今日は短期的な目標についてフォーカスできればと思います。

トップリーグになると週半ばにカップ戦や国際大会の試合などが入り、中2日~3日での過密日程を強いられるので、彼らはより速い時間サイクルで頭と身体の準備をしなければいけません。

選手たちは次々と迫りくる試合に対して、一日一日の出来事に素早く適切な判断をし、行動へと移すことが求められます。

また本番である試合においては、一秒とたたないうちに戦況が目まぐるしく変わるので、油断していては隙を突かれて負けてしまいます。

日々の短いスパン、練習時間でいうならば一日で長くとも二時間足らずのなかで、改善点や、手ごたえ、成果などを整理し試合への準備とするのです。

普通企業などでは、KPIと言われるような四半期ごとの数値としての定量的な目標設定が設けられることでしょう。

サッカー選手はおよそ一般的な企業勤めの方たちのサイクルとは、かなり異なったサイクルで一週間を過ごすと思います。

裏を返せば、短期的なスパンでの目標設定と、それに対する準備、実行、そして振り返りまでのセットを習慣として自然と身につけているのがサッカー選手です。

そしてその過程においてサッカーにおいてトップパフォーマンスを維持し続けるには、瞬間に集中すると同時に、中長期的な時間軸で生きることが求められるので、自然とマインドフルネスや、瞑想、仏教など東洋哲学的な思考に多くの選手が行き着くのだと思います。

これは、テニスやバスケットなどの別の競技においても共通して見受けられることでしょう。

もちろん、一般的な企業に勤めるなかで優秀な方たちは、当然のように四半期だけでなく、週、日ごとの細かい目標にまで落とし込んでいる方もたくさんいることでしょう。

自分がここで伝えたいことはサッカーを通じて養われる目標設定力は、いつ、どこで、何を、などを問わない汎用性を備えていることです。

この目標設定力は、自分が語学を学ぶ際にも活きています。

今日はその全てについては触れませんが、目標設定における最も大事にしていることに少し触れて終えようと思います。

目標設定における最も大事なことは、「なぜ」という理由から考えることが始まりであり、終わりであると考えています。

言葉を変えるのであれば、使命や、運命、生きがい、などという表現ができるでしょう。

明日は、サッカーと言語を絡めてつつ、自身の体験を踏まえてながら目標設定における「なぜ」について深めていこうと思います。





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