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5年経ってようやく諦められた、フリーランスの道

2018年からフリーランスのライターとして働いてきましたが、2023年5月で一旦辞めることにしました。

2018年から早5年(正確には2017年11月末〜)。ボイスレコーダーの使い方すら知らないド新人のころから沢山、本当にたくさんお世話になった先輩をはじめ、チームに入れてくれたみなさん、一緒に動いてくれたフォトグラファーさん・デザイナーさん、取引先のみなさん、いつも相談に乗ってくれた同業の友人たち、挙げればキリがないのですが、本当に本当にお世話になりました。

思い返せば、5年と少し前。ほぼ勢いで決めてしまったフリーランス生活。3年経ったタイミングで辞めるつもりだったので、まさか5年も続くとは夢にも思いませんでした。

仕事も安定し、楽しくなってきた矢先でのこの決断。SNSにはあまり出していなかったので驚いた方もいるかもしれませんが、実は1年以上かけて悩んで悩んで決めた結果でした。この決断の裏で考えていたことを記録も兼ねて少しだけ残しておこうと思います。

友人・知人のみなさまは「彼奴あんなこと考えていたんだな」と思いながら、こっそり(いや、できれば大手を振って)次の道を応援していただけたらうれしいです。

フリーランス生活でずっと抱えていた孤独問題

フリーランスにずっと付きまとう孤独問題。耐性がある人もいれば、耐性がなくても気にせずに工夫できる人、ギルド型のチームに入る人もいて、フリーランスは孤独を抱えながらうまく付き合っていくしかないんだろうなと思います。

でも、私は耐性がない+コミュ障+人に頼れないことから、チームに入ることも、取引先の方々と積極的にコミュニケーションを図ることもできない性格。まして、自分が中心となってチームを作るなんて考えられませんでした。

気づけば、打ち合わせと取材以外、一人で黙々と作業する生活。原稿を書くときに悩んでも誰かに相談することもできず、常に不安を抱えながら仕事を続けていました。こうした不安が積もりに積もって「私はフリーランスに向いていないのかもしれない」という気持ちがだんだん大きくなっていきました。

ライターのプロとして高みを目指せるのか

どうしたらライターとして成長できるんだろう。そんな気持ちを抱えているときに出合ったのが、「書く」と共に生きる人たちのためのコミュニティsentence。そこにはクライアントが目指す未来のためにどんな言葉選びをするか、読んでくれる人が傷つかないように、日々文章と本気で真剣に向き合う人たちがいました。そんな人たちに少しでも近づければとできるだけイベントに参加し、文章の書き方・考え方を学ぶ日々。

でも、いくら文章を書いても、注意するべき点がわかっても一定の基準以上の文章にはなかなか至らない。目的に資する記事でありながら、読者を惹き込み、読後にじんわりと感情を残す。目指す文章がありながらも、自分ではなかなか書けない日が続きました。そして、sentenceに入って2年が経ったころから「私はここまでレベルを高めることは難しいのかもしれない」と考えるように。ずっと目指してきた“ライターとして高みを目指すこと”を諦める選択をしたのです。

編集のキャリアを歩むか、中の人になるか

ライターの道を諦めるとなると、順当に行けば次のキャリアは編集職。せっかくなら成長できる環境で働きたいと東京の制作会社を中心に就職活動を始めました。しかし、同時に芽生えていたのは中の人になりたいという欲求。新卒時代(求人広告会社)からずっと外の立場から求人・広報活動のお手伝いをしてきたのですが、ここ1-2年ほどでメディア立ち上げに関わらせてもらったり、プレスリリースの管理を任せてもらったりと一段階深く企業と携わるようになっていました。しばらく続けていると、ひとつのサービスやプロダクトに最初から最後まで責任を持って携わる仕事がしたいと考えるように。社会人になって初めて、中の人として仕事をしたいと考え始めました。

でも、現時点でメーカーに入って私に何ができるのか。一度東京で修行を積んでから最終就職先として入ったほうが双方にメリットがあるんじゃないか。就職活動をしながらもずっとずっと悩み続けていました。でも、あるとき友人が言ってくれた「どっちで働いているイメージができるかじゃない?」という言葉がきっかけとなり、最終的にはメーカー側の企業に勤めることに決めました。

そして、次の道へ

就職先は決まっているのですが、個人的な理由でちょっと未確定な部分が多いのでここでは書かないでおきます。でも、うまくいけば、今までのキャリアを活かしながら会社として手が回っていなかった分野のサポートができるのではないかなと思っています。

兎にも角にも、キャリアの転換点でもあり、人生の大きな岐路でもある現在。自分ができることに全力で向き合いながら、一歩ずつ進んでいこうと思います。

− 追伸
というわけで、東京に就職するかも〜といろんな人に言ってきましたが、最終的に新潟県に残ることになりました。友人・知人のみなさまは変わらず遊んでやっていただけるとうれしいです。


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