気づけば1000km
ここに綴られているのは2014年5月〜7月に経験した、皆川暢二のアメリカ自転車8000kmの物語です。
2014年 5月12日 アメリカ自転車旅 12日目
朝マック。
wi-fiあり。ヨーグルトうまい。荷物大量に持ち込んでも大丈夫。顔と歯を磨いてもOK。
マック崇拝者。
そんなマックで、おそらく常連であろう革ジャンを着た50代のおじさんに声を掛けられる。
大量の荷物と自転車を見られるとたいてい誰かに話しかけられる。
おじさん「どこから来たんだ?どこまで行くんだ?お金持ってないだろ?お金あげるよ!」
と気遣って言ってくれた。
おじさんの純粋な親切心からだと思う。
でも俺は断った。
今まで色々な親切を頂いて来たが、お金をもらうことは違うと思った。
確かに節約したり、ギリギリな所でやりくりしてるから、お金を頂けたらめちゃくちゃ助かる。
でも自分の変な意地なのかは良く分からないが、直感的にそれは違うと思ってしまった。
お金を頂いた瞬間、きっと何かが変わってしまうと。
ギリギリな所でやりたいので。
おじさん、心配してくれてありがとう!!
そして、朝8時出発!
相変わらず見飽きない景色を見ながら漕ぎ続ける。
謎の植物。
今日はひたすら漕いだ。
今までで一番漕いだし、進んだんじゃないかな。
何キロ漕いだみたいな機械付いてないから分からんけど。
いつもグーグルマップで表示される大体の距離を参考にしてる。
そしていつもの自転車を漕ぎ終わった後のビール!!
これだけが唯一の贅沢。
幼少期は、父が仕事が終わって家に帰って来て、ビールを飲んであれだけ至福な顔をするのが全く理解できなかったが、今なら理解できる。
いや、理解できるなんてものじゃない。
激しく共感!!
基本、アメリカの人達を見ているとビールを6缶か12缶セットで買う人が多い。
そして350mlのバラ売りが売ってない。1缶でも売ってるんだけど、800ml。
俺そこまで飲みたくないんだよなーと思いながら、それしかないから買う。
そしていつもちょい残し。
350ml缶がベストです。
ただやっぱり、最初の一口目とか犯罪的に上手い!!
ってかもうイってまう。
そして飲みながら、寝床をどこにしようか、明日はどこまで行くかも含め一日を振り返る。
あーヤスラグ。
今日はキャンプ場。洗濯1週間できてないから洗おう。
そしてテントを張っていたら、長期滞在者のヒゲもじゃのおじいさんが20mくらい離れた距離からずっと見てる。
ホームアローンの隣の家の怖いおじいさんばりに見てる。
ってか風貌も似すぎ!
怖いから目を離して、またチラッと見るとまだ見ている。
5分くらいずっと凝視されてる。
いや、怖いっす。
シカいすぎ。
野生のシカにも凝視される。
ここサファリパークなの?
めっちゃ草食ってるし。
キャンプ場も場所によって雰囲気全然違う。
キャンプ場にハマってきている自分がいる。
今日ふと、気づいたら1000kmは進んでました。
ゴールがあと約7000kmだから、単純に考えてあとその7倍だから、、、、
うん、考えんの辞めよう。
こっちでキャンプ場をオープンさせて、仲良くなったキャンプ場のおじさん達とワイワイ呑んで、たまにおじさんに凝視されて、なんならシカも飼って、いっそのことサファリパークなんて開いちゃったりしちゃったりして、テヘペロみたいな、、、、。
7倍ーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
女子高生が何に対してウケるって言ってるか分からないくらい、ウケねぇ!!
でも大丈夫。
着実に進んでる。
おじさん、お休み。
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