アメリカ自転車旅、出発までの過程。
*後半からアメリカ出発前日の日記がスタートします。
アメリカ自転車旅、出発までの道のり
2013年10月、自分はワーキングホリデーで1年間のビザを取得して、カナダのバンクーバーに行きました。そこで最初の3ヶ月間はホームステイ(モンテスさん)でお世話になりながら、英語の語学学校に3ヶ月間通っていました。
ホームステイ・語学学校の期間が終了したら、モンテス家を出て、コンドミニアムに引越をしました。それから5ヶ月間、カナダにある居酒屋で働きながら生活。
このような流れで生活していたんですが、この日常にふと、倦怠的な慣れを感じてしまい、このまま1年間バンクーバーで過ごしてても、きっと空虚な時間を過ごすだろうと思い始めました。
そんな気持ちを抱いている時に、様々な旅ブログを見ていました。
各国を自分の足で進み、予想もできないストーリーを体験しているブログを見ながら、身体が浮き上がる高揚感を、今でも覚えています。
その旅ブログの中で自転車で世界を回ってる方もいました。
そして何故か直感で、
「自転車でアメリカを周ろう!」
と決めました。
えっ?それだけ?
それだけです。
ただその時、自分が感じた高揚感と直感を信じようと思いました。
日本で生活をしている時、特に自転車で旅に出た経験はありません。強いて言えば一人で、横浜〜箱根に2泊3日で行ったことがあるくらいです。
これまで自分には3つの転機がありました。
・体育教師を辞めて俳優の道へ
・俳優を一時休止してカナダへ
・映画「メランコリック」の製作へ
これらの転機の時も、この高揚感と直感を信じて決断しました。
そして決断して良かったと思っています。
これらの経緯に関しては、別記事にて詳しく書こうと思いますので、一旦置いておきます。
話は戻り、思ったら即行動が自分のモットーでもあり、そこから中古のGIANTの自転車を300ドルで購入して、テント、寝袋、等のキャンプ用品を購入して準備を始めました。
そして準備が完了して仕事も辞め、コンドミニアムも出て、アメリカ出発前日にモンテス家に戻ってきました。モンテス家の人々とは、ホームステイが終了してからも連絡をとっていて、自分がアメリカに行くと言った時も、出発前に寄ってきなさいと言ってくれました。
そしてここから、アメリカ出発前日の話になります。
以下の日記は、当時の自分が綴った言葉でそのまま書いています。
誤字、文法の間違い等は修正していますが、当時自分が感じたことを損なわないように綴っています。
粗々しい文章ですし、写真も当時のもので綺麗ではありませんが、自分の3ヶ月の旅にお付き合い下さい。
決して後悔はさせません。
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モンテスファミリー
2014年4月31日 出発前日
どうも、ホームステイの家族に「ヨウギ」と言われ続ける鴨二です。
何度も「ヨウジ」だと伝えてるのに、ケラケラ笑いながら「ヨウギ」と呼ばれます。
3ヶ月も暮らしていたのに。。
ま、笑ってくれるならそれでよし!
右はお母さんのイース、左が娘さんのマリ。
マリの口癖は「疲れた」で、イースの口癖は「ヨウギ」です。
口癖というより「ヨウジ」を「ヨウギ」と認識してしまってるのでしょうがない。
少し湯バーバに似ていると思ったことは決して言いません。
一緒に映画やら飲みに行ったなー。
モンテス家にはカラオケもあって、よく俺ばっかり歌わせられたなー。
マリは疲れたといいながら、なんだかんだいつも気を遣ってくれて、不機嫌な状態の時はオーラで一発で分かる。笑
イースも自分のことをいつも気にかけてくれる。
今回アメリカで自転車で行くと言った時も、めちゃくちゃ心配してくれた。
むしろ「辞めろ」と言われた。
それでも自分が行くと言ったら、イースはこう言ってくれた。
「私は神様にヨウギの無事を祈る。そしてヨウギが良い行いをしていれば必ず無事で、楽しいものになるはずだ」
自分も宗教には詳しくはないが、そんな気がしてる。
決して余裕とも絶対安全だとも思わないけど、自分の意思をしっかり持っていれば大丈夫だと。
アメリカに出発する前に、再びこの二人に会えて良かった。
アメリカに行ってる期間、荷物も置かしてくれて、今日も泊まっていいと言ってくれた。
自分に対して、何かをしてくれたからいい人と呼ぶには図々しい気もするけど、こういう関係を築けたことは素直に嬉しい。
してもらったことを当人にはもちろん、周りの人達に還元して行くことが大事なんだろうな。
自分がしてもらって終了、ではなくて。
そうやって自然に周りにバトンが繋がっていく。
それが感謝っていうのかな?
とにかく自分は、自身のやり方で還元していこう。
この写真は21時辺りのモンテス家からの風景。
ちなみに夏のバンクーバーは22時くらいまでこのくらい明るいらしい。
「やっぱりバンクーバーは夏が最高だよね!!バンクーバーにいるんだったら夏を満喫しないと!!」と、口を合わせてバンクーバーの夏を経験した人達は言います。
バンクーバーは通年雨が多いです。10月〜4月まで梅雨みたいな。
だから夏にその溜まった分のエネルギーを爆発させるのかな?
俺もバンクーバーの夏を....
はい、その最高に楽しい夏に自分はいません。
一番の醍醐味とも言われる夏を経験しないでバンクーバーを去ります。
終了。
とにかく晴れの日みんな自転車漕ぎすぎ。
ヨウギ、明日からアメリカに出発します。
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