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今月の気になる新刊 2024年9月

・ショートケーキ 坂木司

甘いものを題材にしてきた著者ならではの視点から、ケーキにまつわるエピソードを描いた一冊です。

表紙からも、タイトルからもいかにもおいしそうな名前ですね。

発売:9/4
刊行元:文藝春秋
予価:704円(税込)

・夏のカレー 日本文藝家協会・編

現代にフィットした刺激的な作品が勢ぞろい。2023年に発表された短篇から、日本文藝家協会の選考委員が独自にセレクト。今こそ読むべき人気作家たちによる最新の傑作ぞろい!

浮気男の前世や、トー横カップルの哀しい道行きなど、現代の汚さを緻密に描いた一作という印象です。

発売:9/4
刊行元:文藝春秋
予価:990円(税込)

・イグアナの花園 上畠奈緒

動物の言葉が分かる美苑は、植物学者で大学教授の父と、厳格な華道師範である母親と住む家の中庭やアトリエで、生き物たちの言葉に耳を傾けるのが日課だった。一方、学校では人付き合いが苦手で「空気が読めない」子として回りから距離を取られていた。ある日、目覚めると、前日まで元気だった父が急逝した事実を知らされる。そんな美苑に声を掛けたのは、父の同僚である児玉先生。大学の植物園で飼育されている子供のグリーンイグアナを育てないかと美苑に提案する。そして14年間、「ソノ」と名付けられたイグアナと共にアトリエで暮らし、充分満たされた生活を送っていたのだが、突然母から呼び出され、驚愕の通告を受ける。母の体に癌が見つかり余命は恐らく半年。その半年の間に結婚せよと言われ……。

イグアナの花園/上畠 菜緒 | 集英社 ― SHUEISHA ― 2024年8月24日閲覧
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-771875-1

父を亡くし新しいことを始めたものの、また新しい試練に見舞われ、人生の厳しさを鮮やかに描いた一作。

発売:9/5
刊行元:集英社
予価:2,090円(税込)

・赤と青とエスキース 青山美智子

1枚の「絵画(エスキース)」をめぐる、5つの「愛」の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――。著者新境地の傑作連作短編集。2022年本屋大賞第2位作品。

赤と青とエスキース | 青山美智子著 | 書籍 | PHP研究所 2024年8月24日閲覧
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85064-1

ある絵画が日本にわたってから30数年。
二人の愛の物語はいつも絵画とともにあった。
時を超えて、奇跡をもたらす。

発売:9/10
刊行元:PHP研究所
予価:858円(税込)

・全自動お茶汲みマシーンマミコ 白井瑶

「女の地獄って地続きなんだよね」
恋愛・結婚・親子関係...。
あらゆることに絶望して諦めることの繰り返し、それでも自分を信じ続ける女性たちを描いた一作。
SNSで話題の「全自動お茶汲みマシーンマミコ」シリーズ完結の新作書き下ろしを収録。

女性であることの地獄さを描いた作品です。
何かを諦めても、諦めきれないものは誰にでもあるはずです。
これからの自分に自信がない人におすすめです。

発売:9/18
刊行元:KADOKAWA
予価:1,540円(税込)

ひとことメモ

読書の秋ですね🍁
今月も発売予定の新刊を紹介します。
切ないくて重そうな作品から、楽しそうな作品まで勢ぞろいです!
私は秋というと焼き芋を連想してしまうのですが…。
食欲の秋とも言いますし、何か楽しいことや没頭できることを見つけるのは良いことかもしれませんね🍠


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