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わかりたい!現代アート

布施英利・著 2017年

・概要
「わからないから、つまらない」ではなく、「わからないから面白い」。モダンとポップの2つのキーワードから、現代アートの楽しみ方をやさしく解説。ピカソ、デュシャン、マグリット、ウォーホルから、ポロック、リヒター、会田誠まで34組。何が表現されているのか、どんなアーティストなのか、アートの歴史とは? 驚きと発見に満ちた一冊。(本書後ろより引用)
画・TYM344

・感想
芸術学者、美術批評家の布施英利さんが執筆した本です。2017年、美術家マルセル・デュシャンの「泉」の発表から100年を迎え、この100年間に新しくできた沢山の作品を通して、これからの100年間に新しく誕生する作品にどんな影響を及ぼすかを、布施さんの視点で綴られた評論本。

「モダン」と「ポップ」の二つで主に分かれています。いずれも、過去100数年の間に発表された、現代の作品です。「モダン」はちょっと固めなイメージを受ける作品が多いのに対し、「ポップ」はユニークな発想を持った作品が多かったです。

ほとんどの作品は「泉」から影響を受けて誕生した作品です。誰かからインスパイアされて、自分の作品に取り入れて発表し、それを見た次の人が、また影響を受けて、自分の作品に取り入れて発表するということを通して、形を変えながら、誰かに受け継がれるものなんだと感じました。

布施さんの名前を見た時、途中まで気づきませんでしたが、中学の国語で習った記憶があります。やっぱり、芸術論は難しいけど分かると楽しいと思いました。

・書籍情報
初版刊行:2017年4月20日
刊行元:光文社
定価:700円

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