流浪の月
凪良ゆう・著 2019年 (2022年映画化)
ある日、公園で「文」という男と、「更紗」という女の子が出会う。更紗は既に両親を失い、伯母の家の暮らしに耐えきれなくなったので、彼女は自分からついていってしまう。文の家で暮らし始めたことで、のびのびとした生活ができるようになった。しかし、世の中は誘拐事件として騒がれ、後に二人は引き剥がされる。
15年後、24歳になった更紗は自分の選んだ仕事をして、異性関係もあった。そんなある日、カフェに入ると彼がいた。
ずっと前から気になっていた本で、ずっと前から気になっていた作家さんです。書店にあったので買いました。(読んでいる中で知った話なのですが、この本は今年映画化されたそうです。もう少し知るのが早かったら映画館で見ることができたのに…。)
読んでいる中で、更紗と世間の事件への捉え方にズレがあって、周りから心配されたり、人間関係が壊れたり、知らないうちに、誰かから追いかけられて、週刊誌に載ってしまったり、本当に辛そうで可哀想でした。それでも、最後まで折れずに生き続けているのを見ると、彼女の強さが見れた気がして、とても感動的でした。
人は、それぞれバラバラの解釈を持っています。良かれと思って、気遣ってあげたつもりが、実は相手には大きな傷を負わせてしまうことがあるそうです。私も気が付かない間に、誰かに対してそういうことをしてしまっているかもしれないので、気をつけていきたいと思いました。
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