見出し画像

プリンを作りながら読んだ本

甘いものは 得意ではない。

でも、不思議なもので スイーツを作ると 癒されるのだ。
パンを作っても そうだ。

作って 撮って (少し食べる)

心の中が 柔らかくなる
自分の心の扱い方がわかると 少し楽になる。


三浦しをんさんの 《 光 》を読んだ。
私は三浦しをんさんの紡ぐ文章が、世界感が、好きだ

今回、本を手にとった時、違和感があった。
なんか 違うな。  と

愛なき世界  船を編む
この2冊が特に好きだ 

装丁が美しいのだ。
読み終え、本を閉じたあと もう1度 内容に想いを馳せる
そういう本が 私は好きだ。

《 光 》 は 違和感があった。
私はこれを 無視した
いつも あらすじには一切、目を通さない。
本の帯も好きじゃない。

三浦しをんさんの文が読みたかったのだ。

読んですぐ、戸惑った。
重いのだ、暗いのだ、辛いのだ。

求めている世界との違いと内容を受け止めきれず 途中で閉じた。
無理だ、 私には無理だ、、と。

しかし、次の日に思い直す。
それで 後悔しないのか?と。
途中で投げ出して 結末を知らなくていいのか?と。

私は、入り込みやすいのだ
だから、辛い。

そこで プリンを作りながら 読んだ。
カラメルを作っては 休憩し 本を手にした。

本を置いて プリンを作り
蒸してる間に本を読んだ。

プリンの写真を撮り 本を読み
本を置き 片付けた。

あぁ。 こうして 本と自分の間を区切って読めば 
感情が擦り切れるようにならずに 本が読めるのか と知った。

今まで 入り込んで本を読むことしか知らなかった。
辛いことがあると 本の世界に逃げるように出てこないこともあった。
これからも 辛い本があったら プリンを作りながら読もう。

そして 最後まで読み終え 本を閉じて見て
あぁ・・・そうか。 と思う。

光 は、 暗いところに 差し込む。

しかし この本の 《 光 》の文字は黒い


私のこの紹介で この本を手に取りたいと思う人はいないのが申し訳ない。

その時 読みたいと思うテイストと違った。
それだけです。
それと、表紙に込められたメッセージに鈍感であったことです。
あらすじを読まないタイプなのもいけない。

こんな世界感も書くんだ。
と 知れたのは 三浦しをんさん好きとしては 満足です。

1度途中で本を置いたとき、 他の人は耐えられるのか? と
他の人の感想をサラッと読んでみました。

やはり 途中でやめた人がいました。
その人がいたから 私は最後まで読もうと思ったのですが。

忘れられない本になったのは 間違いありません。
最後まで読めた自分に満足しています。

本を閉じ やっぱり 装丁に唸るのです。
わたしは 本が好きだ。









サポートしていただいたら美味しいコーヒーを買います^^