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最近読んだ本の感想&いただいた感想のご紹介


最近読んだ詩のアンソロジーと文学フリマで入手した本の感想を書きます。最後に文学フリマ東京38で頒布した詩集の感想をいただいたので、ご紹介します。

ライトバース出版 『幻代詩アンソロジー』 Vol.2

Vol.3への参加を決めたことがきっかけで興味を持ち、Vol.2を読んでみました。Vol.1の表紙は青基調でしたが今回はピンク。次回は何色になるのか、密かな楽しみです。本書は総勢47名の詩が収録されたアンソロジーで、テーマは幻。雑誌やSNSでよくお見かけする方、詩誌Wonderの仲間のお名前もありました。それぞれ、思い思いの幻。その人らしさの出ている作品ばかりで、存分に楽しめました。

特に忘れられない作品があります。草野理恵子さんの「どうぶつビスケット」は最初は2行まではワクワクしながら読んでいたけれど淋しくて悲しくて、だけどこの世界のことのようで、とても好きな作品です。鈴木奥さんの「豊洲牡蠣」はかっこいい。一気に読みました。結びがまたいいですね、痺れました。
そのほかにも、まつりぺきんさんの「そんなはずないよね」、鳥井雪さんの「狼の夜」も心に残りました。他では味わえないない魅力がある一冊です。

美しい装丁


橘華織さん 『色は匂へど』

清香舎の橘華織さんからいただいた文学フリマ会場限定配布の小説です。キカン誌『霞と息』に詩を寄稿した際には大変お世話になりました。
この小説の舞台は大正時代の東京。震災の影響などで目まぐるしく変わっていく東京の風景に居心地の悪さのようなものを感じる主人公には、時代は違えどどこか共感してしまいます。当時の書物を思わせるフォントや旧字体が使われていることも相まって、世界観にのめり込みやすく、情景がありありと浮かんできます。当時の満員の路面電車、乗りたくないなあと思ったり…。注釈で知らなかった日本の歴史をいくつか知ることができ、それもとても良かったです。全三部構成のうちの第一部の抜粋だそうで、続きも気になる。通販でキカン誌をご購入いただいた方にはこちらの小説も同封されると聞きました。現代人にこそ読んでほしい小説です。

『霞と息』本誌と並べてみました


うたももさんよりいただいた詩集の感想

うたももさんより、詩集『名もなき町で生きるということ』の感想をいただきました。本当にありがとうございます!

サイゼリヤは面白いお題ですよね。人によってこのワードを聞いて何を連想するのか、きっと全然違う。実は元々他の作品を収録予定でしたが、直前でこの「火星人も羨やむおいしさ」という切り口の作品に差し替えました。本当に超直前。入稿30分前です。
うたももさんはオリーブオイルから書く派とのこと、ぜひ読んでみたくなりました。そういえば私のお気に入りはあの肉サラダのドレッシングだったかもしれません。(今も売ってるかな?)

うたももさんのノートでは詩はもちろん、読んだ本の感想、イベント出展レポなどが読めます。読み応えのある記事ばかりですのでおすすめです!

きまぐれに感想(というほどでもないか…?)を書いてみました。また気が乗りましたら!

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