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【詩】 Sea doll
桜貝 虫の死骸 流木
さらさらと流れていく時の中で 止まったままのものたちは
この場所に放り出されたわたしと同じ目をしていて
やっと本当の友達に会えたんだと
薄らいでいく視界の中で思いました
波の音 白い飛沫をあげて
それぞれの幸せを謳う
まだ温かい砂に落ちていきながら
自然に抱かれるよろこびを
世界の殆どは作られたもので
頭で考えられる事なんて知れてる
だけどあの日 街の外れの酒場で飲んだリンゴのお酒
あれだけは誇れる発明でした
(2015年 未発表作品)
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