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治療と仕事の両立支援と事業者の考え

3月は、産業保健関連のテーマで、難病患者の'働く'を考えるトークセッションを、治療と仕事の両立支援、産業保健に携わる医療関係者の支援者の方々とトークセッションを開かせていただく予定で準備をすすめております。


ONE では、具体的に当事者の方々、
事業者が必要な情報、課題の最善に取り組んでおります。


治療と仕事の両立支援についても、
この数年のなかでも周知率は横ばい、
労働者安全機構よりうかがった利用者実績では、都道府県単位の取り組みとしては、厳しい状況にある様子がみえてまいります。

公益性のある事業での取り組み、
データなどは、できれば、都道府県あたりの取り組み実績を公開いただけますと、地域からの取り組みも、どこに課題があり、
どの点で連携ができるのか、取り組みやすくなると感じますが、

治療と仕事の両立支援に関しては、がんと行政の取り組みのなかで主に取り組まれてまいりましたが、

都道府県単位での支援実績が、4月から9月なとコロナ禍とはいえ、1名や2名の状況、
なかなか厳しいものがあると感じます。


難病患者の方々も診療報酬の対象と昨年なりましたが、
先日の厚生労働省の治療と仕事の両立支援の啓発オンラインセミナーでは、産業医の先生が少し難病患者にふれられましたが、
がん患者の支援に取り組む会社ばかりでした。

もちろん、取り組んでいただける状況には感謝したいところでございます、

また、がん患者、団体やコミュニティのがんばりが、今の治療と仕事の両立支援の取り組みを推進してきたことは明らかと感じます。

しかし、
事業者の方々とお話をするなかでは、

「社員はがん患者だけではないので、社内の公平性からは、がん患者だけ、というわけにはいかないという意見があります」

というご意見も散見されるところです。

つまりは、がんが先行した取り組みの場合も、対事業者は、この疾患だけ、とはいかないため、
実際には、がんも、難病も、コロナでの後遺症、その他の長期慢性疾患も、会社としては、労働のルールでは同様に対処することになるため、

特別視ができない。

やるとなると全体的になり、どこまで会社が取り組むべきで、必要があるのかは、
事業の維持にもかかわる大切な取り組みにもなりえます。

患者団体の取り組みには敬意しかございませんが、


もう一歩すすめるうえでは、
がんも難病も、他の疾患も含めた、
治療と仕事の両立支援事業
持続可能な取り組み、

多様な議論で構成されること、


議論の中に多様性がない中での多様性の議論はいささか観念化する懸念もみられる場合がございます。

難病患者の一般雇用での就労支援もスタートしたて当初は、道筋みつけ、体系的にしていく過程は模索の連続でしたが、
現場の支援者が課題と向き合うことで、
道筋が見えてまいりました。

まだまだ患者全体の多さやニーズに対して課題も多いところですが、
課題と向き合えているか、という観点では課題が見える分、取り組みにも反映されやすくなり、


・体系化し、情報を流通すること
・事業者と難病患者の間の情報を整理し、支援関係者、当事者、間の疎通が円滑にいく情報を整理する
・理解促進も含めた、雇用と就労のニーズを結びつける、潜在化しているニーズをがお互いにわかるようにする
実際な働き手と、事業者間のリアルな日常まで、両立支援に携わる支援機関や関係者がかかわれているのかは見えにくい

取り組みが進展している事業者には、
それを推進する産業保健スタッフの推進力や、社内の担当者の取り組み、また、社長のトップダウン
そうしたものにより織り成される会社の風土や風潮により、取り組んでいる事業者と
そうでない事業者との間は、
益々乖離していくようにさえ映りこんでまいります。
日本の労働市場の背景にある
大企業や中小企業、
社内制度もかなり異なり、
大企業の一部の企業がCSVや、CSRとして取り組まれる段階から、社内制度や雇用のあり方が異なる労働者の治療をしながらの就労をどうしていくのか、
派遣社員は、産業保健スタッフからの支援を受けられていない、という課題も聞こえるなか、
本気で調和も考えた改善、全体の最適をどのようなすすめていくのがいいのかは、
ぜひ、がん患者のコミュニティばかりでなく、
難病や他の疾患、事業者との局面であるこの課題の構成も含み混み、取り組んでいただきたいものです。
労働市場は多様な状況にある
特定の疾患だけを特別扱いができない事業者に、全体を俯瞰、鳥瞰とした多様性のある議論、
多様性を求める我々が多様性を内包できるかどうか


求めると同時に、求める我々が本質的、抜本的、根本的な課題と向き合うことができるかどうか、
内在したテーマに直面化しているようにも映ります。


しかし、社会の変化は、私たちの足元、心や認識から起こる可能性がいつだって潜んでおります。


難病患者の就労支援、就活、働く準備、書類作成、使えるサービスや支援機関、整理の仕方等、難病患者の就活について、当事者の皆様をイメージしながら、元難病患者就職サポーター、リワーク支援、医療現場での支援の体験と実践に基づいて書かせていただいています。