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「未曽有の台風災害の記憶を風化させてはいけない…もう一度思い出してほしい」~長野地域振興局レポート

~長野広域連合・長野地域子ども元気プロジェクト事業~

 時は令和へと移り変わり、あの未曽有の台風災害に加えて、新型コロナウイルス感染症拡大と、我々を取り巻く環境は、一層先行き不透明な状況となりました。多くのことが制限され、閉塞感を感じ続ける社会生活を強いられているだけに、子ども達が元気になることができるイベントを行わなければならない…そして子ども達の笑顔から元気をもらい、地域全体の活力につながるような事業が必要である…何か復旧・復興に繋がる取り組みがしたいという多くの皆さんの思いが込められ、長野広域連合主催“長野地域子ども元気プロジェクト”は、長野地域の多くの親子ご参加のもと開催されました。


 この子ども元気プロジェクトでは「農家体験&オシゴト体験」として、令和元年の東日本台風災害で被災された農家さんと子ども達が交流しながら、復興した被災農地で農作物の収穫体験を行い、また農家の方からあの当時から今日に至るまでのお話を直にお聞きしました。

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 そして、オシゴト体験として、地元プロスポーツチームのホームゲームが開催される会場で、子ども達は収穫した農産物を一生懸命販売しました。

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◇その1 リンゴの収穫&販売
長野市長沼地区で、被災の爪痕が残る体育館を見学し、畑では農家さんから被災当時のお話しをお聞きし、りんごの収穫を体験しました。

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信州ブレイブウォリアーズ公式戦会場(ホワイトリング)で、収穫したリンゴの販売を体験しました。

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◇その2 長芋の収穫&販売
長野市松代地区の河川敷で、農家さんから被災当時のお話しをお聞きし、長芋の収穫を体験しました。

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AC長野パルセイロ公式戦会場(長野Uスタジアム)で、収穫した長芋の販売を行いました。

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(販売した売上金の一部は、被災地復興のために寄付されました。)
この事業は、地域のプロスポーツチーム等にも協力いただきながら、長野地域全体の元気に繋がる一助とすることを目的とし、多くの団体が一体となり、長野県元気づくり支援金等も活用して実施されました。各種メディアや、地元プロスポーツチームのホームページなどで多くのメッセージが発信されました。

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 令和元年10月の東日本台風…あの日から地域の皆さんやボランティア、企業など様々な立場で復旧・復興に取り組んできました。そして、今もその活動は続いています。あの日のことを絶対に忘れてはいけない、風化させてはいけない…誰しもがなんらかの形で地域の役に立つことができるわけで、様々な立場でできることを行っていくことが大切だと思います。被災地域の復興が前進するために、より多くの方々の応援や、協力、そして理解が必要です。
 コロナ禍において、この体験型のイベントは、参加された皆さんにとって思い出に残るとても良い機会だったようです。次年度も、新たな防災にまつわるイベントが実施されるのだとか…ぜひ、多くの親子に体験していただき、大切なことを学んでほしいと思います。そして、地域間での交流や地域の活性化につながることを望んでいます。

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