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世界で一人しか知らない願いごと 〜本当に大切なことは言葉にしても、口には出さない〜

よく自分の夢や目標を周りに公言して、それで自分を追い込み頑張るという人がいる。

でも、ひょっとしたら本質的には逆で、大事なことほど言葉に出さないべきなんじゃないかなって話。

そう思ったきっかけは、某怪異譚アニメであるキャラが言っていた言葉。

「言葉なんてものは語ってしまった瞬間に脚色が入ってしまう。ただ、ただあるように願うならば決して口に出してはいけない。口に出してしまった瞬間に願い事は叶わなくなってしまう。」

最後の1文は少し大げさかもしれないけれど、言わんとせんことはわかるはず。というか、僕はかなり腹落ち感のあるセリフだなぁと思った。

実際、特に最初の1文目のような経験がある人も多いのではないだろうか。
願い事は往々にして、恥ずかしいことの方が多い。
それゆえに人に話す時には少し見栄を張ったり、ありもしない理由をつけたり、逆に卑下したりと、どうしても「恥ずかしくないように」修飾してしまうことも多い。

そして、その場だけとは言え、自分に嘘をつき、修飾された願い事を自分の口から発するというのは、結局のところ自分の意識までも都合よく編集してしまうことになると思う。

思っていることと、口に出すことには大きな差がある。当たり前だが、自分の耳はこの世で一番自分の声を聞いている。その情報はもちろん脳へと伝わり、そういうものだと認識してしまう。

そうすると、相手の顔色を伺った、本心ではない願いが、自分のもともとの願いとすり替えられてしまう。

そうしているうちに、結局、ただあるがままに願うということは難しくなってしまう。

もちろん、自分の意思が固く、誰が周りにいようと、自分の意思を貫き通せる強い人もいるかもしれないし、そういう人に当てはまるような話ではない。
あくまで、僕のような、他人に流されやすい人の戯言だ。


本当に大切な自分の中の願い事。
あなたにはあるだろうか。そして僕にはあるだろうか。

一度きりの人生。
あえて誰にも打ち明けず、素直な心で、あるがままに願う願い事が1つぐらいあってもいいと思う。

まだ残り道長きこの人生。
なんでも共有し、投稿できるこんな世界に、世界で一人しか知らない願いごとをもち、それに向かってゆっくりと進んでいくのもまた一興ではなかろうか。



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