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赤とんぼの夜(オリジナル曲)

赤とんぼの夜

夕暮れっぽい。

デモ音源(ギターのコード進行のみ)を元に、1発撮りで流れるようにメロディも歌詞も同時に作った曲。
はじめての作り方をした。

歌詞は、デモ音源を作った人からのイメージワード【黄昏・明かりの消えた看板・宝箱・和風出汁・すべり台とブランコを照らす夕陽・また明日】等など。
が送られたのでそれを紙に書き、

サビっぽいところは
自分の高校時代の歌詞ノートから、夕暮れっぽいこと書いたのないかなーと探して、そこから部分的に引用。
※夕暮れを眺める誰かの瞳に憧れる的な内容

これらから、ある程度ワードを並べて
準備万全の状態でiPhoneのボイスレコーダーをオン、デモ音源を流して合わせて歌った感じである。
サビ部分だけ音が足りなかったので2コードほど付け加えて完成。

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夕暮れは、「黄昏れる」って言葉がある程に誰かの心の中にあるもの。
何かを思ったり、思いを馳せたり、祈ったり。
時に癒してくれる。

夕焼けで思い出すのがV.E.Franklの『夜と霧』の一節で、
収容所で過酷な労働を終え、灰色の棟と対照的な真っ赤に燃える夕日を眺めて被収容者がこのような感慨を漏らしたという以下

『暗く燃えあがる雲におおわれた西の空をながめ、⋯たえずさまざまに幻想的な形を変えていく雲を眺めた。その下にはそれとは対照的に、収容所の殺伐とした灰色の棟の群れと…点呼場が広がり、水たまりは燃えるような天空を映していた。…数分間、言葉もなく心を奪われていたが、誰かが言った。
「世界はどうしてこんなに美しいんだ!」
(邦題『夜と霧』)の一節。(Viktor Emil Fankl)

絶望した時ほど真っ暗な世界と対照的に色は美しく映える。

Netflixで上位の韓国ドラマ「The Glory」でも、家庭内暴力を受けているカン・ヒョンナムというおばちゃんが、ふと外の夕暮れを見て「美しいなぁ…」と嘆くシーンがある。

戦争とか、ウクライナとか、なんとか
明日があるか分からない状態で、祈る人々も

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夕暮れは、子供の頃の楽しい時間。
外で自由に日が暮れる前まで遊んでた
秋の長い影、影遊び
ボール遊び、自転車、一輪車、走り回ってた。
子供は日没が期限だから、日が暮れる前までが1番外遊びでたのしい。

赤とんぼといえば、グリンコープのちょことんぼ

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下北沢の夕暮れの景色を思い出した。
初めて下北沢に行った日は午前中で、お店も空いていなかったし、初めて会う人と同行だったからゆっくりフィルム写真撮ることもできず。
2回目の下北沢は、先に代々木公園に行きたかったけど、東京は九州より日没が早いと知り慌てて下北沢へ、フィルム写真を撮りに。

かなり日が沈みそうでとても焦った…


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Lyrics 赤とんぼの夜

黄昏時の コンビニで また会った
明かりは消えた
カセットテープ 擦り切れても
せつなく切れる音
写真にした 光の残像

もう明日になった
全てを許す瞳が 夕焼けを映した
憧れてたんだ  

空っぽの箱 その中で 生きていく
公園の中 滑り台も
枯れていって この街が変わっても
遠くで空 眺める人が いるように

今日も 未来を思う瞳が
夕焼けを映した 大人になっても

真っ暗な フィルムの
絡めとった光の残像
時の  匂いは その中に

なんとなく心
打たれる光 太陽になっていく
自分と誰かの 影遊び 甦る
もう明日になった
全てを許す瞳が 夕焼けを映した
赤とんぼの夜

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