見出し画像

#9 地域において最強の組織である自治会を最大限に生かすエリアマネジメント事業

みなさんこんにちは。
先日無事に結婚式の乾杯の挨拶を終えたのですが、乾杯直前で自分でも経験したことのないような緊張をしました。自分だけで完結することではなく、あくまでも人の式であったので、それを台無しにはできないと考えてしまいました、というより考えることができました。まだ自分にもミクロな感じで人のためとか考えられる脳のスペースがあったんだなと安心いたしました。

さて先日中央区での地域づくりプロジェクトを進めるために中央区で活動されている民生委員の方と打ち合わせをしてまいりました。

普段足立区を中心に活動しているため、まず中央区の民生委員のあり方に驚くことがありました。
足立区の民生委員は述べ500名以上いるみたいです笑
一方で中央区の民生委員は100名にも満たない数らしいです。

そして、足立区では明確に活動区分などの定めはないのですが、中央区は各地区・各エリアで明確に民生委員が細かく割り当てられており、その分一人一人の責任感も重くなりそうなシステムでした。

私がお会いできた民生委員の方はまだお若く(ここも驚き。民生委員の方って仕事を引退された方のイメージが強かった)、高齢者支援等に対してもすごく熱量のある方でした。

今回はその方に中央区浜町での地域づくり・まちづくりの素晴らしいシステムをご紹介いただいたので、そちらを記事にしてみたいと思います。


地域における「自治会(町会)」について

自治会とか、町会、あるいは青年会、婦人会などといった言葉は一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

これはどこの地域にも存在する、その地域を取りまとめるために作られた自治組織のことです。

総務省:https://www.soumu.go.jp/main_content/000307324.pdf

上記の図のような活動を主となって行なっていくものです。
地方自治体においての、さらに細分化された自治組織であり、活動の主軸を担うのは、その地域に生活している住民の方となります。そして、活動内容や予算管理なども完全にそれぞれの団体で担っているというのが特徴かなと思います。
ある意味で自由度の高い、反面積極的な担い手がいないと崩壊してしまうような仕組みです。

住民が主体となって運営している組織ですので、管轄している地域では絶大な力を持っているのが自治会・町会の特徴です。
例えば、「公園を借りてイベントを開催したい」と思ったら役所で公園の使用許可をとり、消防・警察へ管理の依頼をしに行かなきゃいけなかったり、周辺住民への配慮をしなきゃいけなかったりと、外部から主催として入ってくる場合には非常に厄介な手続きが多いのです。
この厄介な手続きも自治会・町会を通せば、非常にスムーズに運びます。

そんな力を持つ自治組織ですが、財源が不安定であることが問題として挙げられています。

基本的には町内会費などと呼ばれる費用を町民から集めてその財源をもとに活動を行っていくのが自治会・町会です。
しかし最近では若年層の町会への不参加なども相まって自治会・町会がお金を集めることが難しくなっているようです。
そして、ますます地域のニーズは増え、安心安全の街づくりやさまざまな魅力のある街づくりが自治会・町会にも求められてきており、ますます財源不足というわけです。


日本橋浜町エリアマネジメント

そんな財源不足を解消し、まちづくりの推進力を高める目的で作られたのが「一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメント」という団体とのことです。

エリアマネジメントって?

「エリアマネジメント」とは、 地域における良好な環境や地域の価値を維持・向上させるための、住民・事業主・地権者等による主体的 な取組と定義されます。
快適で魅力的な環境の創出や美しい街並みの形成による資産価値の保全・増進等に加えて、ブランド力の形成や安全・安心な 地域づくり、良好なコミュニティ形成、地域の伝統・文化の継承等、ソフトな領域のものも含みます。

国土交通省 土地・水資源局「エリアマネジメント推進マニュアル」(2008)

国土交通省が進める新しい地域活性の形です。

住民や地域の自治組織、企業など、その地に根ざす人々が集まってお金を出し合って活動するというものらしいです。
一般的にその形としては任意団体が多いようですが、今回日本橋浜町では一般社団法人という形をとって活動をしているらしいです。

これ、めっちゃすごくないですか?

住民の地域を住みやすくしてほしい・いい街にしてほしいという当たり前にあるニーズを叶えるために、自治体や企業がタッグを組んで取り組める。企業がつくと、お金周りも良くなるし企画力も高くなる。そして企業は参画することで企業の大きな広告効果を得られるというわけです。
住民・自治会・企業の三方良しな仕組みなのです。

(もちろん場合によっては企業は入っていないこともあると思います。)

日本橋浜町エリアマネジメントの場合は、Hama Houseというカフェを本部として、複数の町会が役員となり、企業会員から資金を得て様々な活動を行っているとのことです。

広報誌を発行して企業広告をつけたり、街の魅力を発信したりとすごく良い取り組みがバンバン行えている印象でした。


ワンブリッジも地域活動をしていて感じるのですが、地域が抱える課題はすごく多く、個人や一企業で解決するというのはすごく難しいのです。

そんな中で、それぞれが得をしながら手を組める仕組みがあるということは素晴らしと思います。

いつか自分の地域でもやりたいな〜笑


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?