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地域住民(needs)と専門職(seeds)を繋ぐことによる作業療法士による持続可能なまちづくりー高齢者の居場所を支えるー

みなさんこんにちは。
カワハラです。

弊社も1月から二期目に入っております。
現在は決算業務などに追われながらも、一期目に奔走した結果得られたつながりやお仕事などを通して見えてきた、弊社の二期目のビジョンについて日々中の人同士が熱く語り合っています。

今回は、そんな弊社二期目の計画についてつらつらと書いていきたいなと思います。(自分の確認がてら)
計画を書くうえでまずは、一期目に得られた戦果・成果についても少し触れることになると思います。

いや〜一期目、大変だった…


一期目を通して得られた戦果・成果

【地域】通いの場のつながり

まずは、なんといっても”通いの場”
これは一部のSNSやHP、学会でお話ししていることではありますが、弊社がまず地域に入り込むために行った活動がボランティアです。

早朝のゴミ拾いを行い、ゴミ拾い団体として地域課題の共有の場(第二層協議体)に呼ばれ、住民の方々のお話を聞けるようになり、顔の見える関係づくりをし、少しづつ全体のイベントに呼ばれるようになり、そこからさらに自治体や団地の集まりで話をしてくれと頼まれ、今では通いの場や自主グループの講師として様々なグループの方々と関わらせていただいております。

【支援者】地域を回す人たちとのつながり

通いの場へどんどん出向き、地域住民の方々とどんどん関わらせていただいています!

さて、このつながりは自分たちだけの成果か?

ふと考えると、住民の方と繋いでくださった方々がいることを思い出します。

二層協議体へ呼んでくださった包括の方々、他の包括とも顔合わせをしてくださった社協の方々、その後包括の方、社協の方中心に色々なイベントに呼んでくださることが増えました。

そして包括、社協の方々はこちらの地域に貢献したいという想いも強く汲みとってくれていると感じます。こちらからの企画にも建設的に対応してくれますし、その上で一緒に企画を作ってくれます。

そう、地域で働く皆さん想いは同じなのです。
「自分の地域に少しでも貢献したい」
愛をもって“地域バカ”と呼ばせていただきますが、ありがたいことに一期目は愛すべきバカ達と繋がることができました!そして自分もそんなバカの一人になれている感覚もあり、ちょっぴり嬉しいです。笑

さて、こんな暖かく大いなる成果を得た一期目ですが、同時に”地域”における課題も見えてきました。

二期目の計画

①地域課題と向き合う

多くのつながりに恵まれ、地域の通いの場・自主グループの方に関わらせていただく中でいろいろな声を聞くことができました。

「あの人、今日も来てないね〜…」
「〇〇さん、なんか来ないことにしたみたいよ…」
「なんか最近トランプばっかりね。たまには体動かしたいわ…」
「なかなか、自主グループが立ち上がっても、今の人数で続いていくのが難しいんですよね…」

などなど。
私たちが関わらせていただいた、通いの場が抱える課題は「持続可能な形での通いの場運営が難しい」というものでした。

これは深く掘り下げて話を聞いていくと、大きくソフト面とハード面の問題がありました。


まずソフト面での問題です。
例として挙げましたが「最近トランプばかりしている」など、通いの場で行う活動は非常にマンネリ化しやすいということです。これは、住民主体で行うシステム上多様な活動を継続できるグループはどうしても少数になると思います。
スーパー多趣味、多芸な人は少ないのです。

この活動のマンネリ化は、メンバーの離脱率をぐんと引き上げます。
多くの自主グループは立ち上げ時は地域包括や社会福祉協議会の協力を得て、ある種健康に関する”危機感”を持って始まります。
つまり「健康のために何かがしたい。けど、何をしたらいいかは詳しくわからない」という人が多くを占めるのです。
もちろん立ち上げ時に協力的であった包括や社協の方々も、常に援助することができるわけではございません。

この危機感を持ってはいるが、何をすれば良いのかが明確でない方々が集まるというシステムがまず一つの問題なのです。


次にハード面の問題です。
単純な話、通いの場も自主グループも、ファシリテートしてくれる専門職や地域の職員が常に参加できていればソフト面であげたような問題は起こらないのです。
ただ、地域はいつもマンパワー不足に悩まされています。

地域包括も、日々のマネジメント業務に加えて様々な地域活動の主催、監督など中にいる人はいつも何かに追われています。そのよな追われる日々の中で継続的に住民主体の場を支えることは難しいと感じます。


このソフト面、ハード面の問題を一つの地域だけで解決することは非常に難しかなと思っています。というのも、人が増えれば問題がないのですが、もちろん人を増やすにはお金が必要です。そして、会社をやっているとすごくわかるのですが、人件費というものは経費の中でも最も重い部類です。そのお金がどこから出るかというと…
国の社会保障費が年々上がっている中で、住民主体で解決可能(な可能性がある)の”通いの場”、”自主グループ”に大きなお金が出るとは到底考えにくいのです。

”お金”が出ないけれども、”人”は必要。
ということは、”人”が先に入って、”お金”は外から引っ張ってくるしかないということだと我々は考えました。

まあその地域に入っていく”人”が少ないという話ですよね。
落ち着いてください!
人はたくさんいる!ということをこれから解説していきます。

②もう一つの世界のもう一つの課題

さて、ここまで『地域』のことに正面から向き合いました。
まずは自分たちが受け入れられるような地域への入り方を工夫し、なんとか地域で活動できる土壌ができました。
そして、そのような活動を通して地域バカと呼ばれる地域にとても熱い人たちと繋がり、地域全体の熱量をさらに上げることができました。
しかし一方で関わらせていただいている土壌にはソフト面・ハード面の大きな課題があり、それを解決するにはまずは人(支援者)を地域に流入させる必要がある。ということがわかりました。
弊社二期目の課題・パーパスが決まるということで、解決の糸口になりうるもう一つの世界についてこれから解説いたします。少し話がずれますが、最後には繋がってくる非常に重要なお話です。

もう一つの世界とは、我々療法士の業界です。

一つ、療法士業界では年々、地域への関心が高まっています。この背景には療法士の専門性や地域包括システム、行政の働きかけ等、色々理由があるのですが、今回は省略させていただきます。
そして、療法士の関心が高まっている地域では同様に専門職のニーズも高まっています。(これは先の通いのばや自主グループでのニーズにも当てはまる)

よって”地域で活動してみたい”という療法士が増えているという現状があります。(よくお声を聞きます)

ただ、地域で活動したい療法士が同時に「地域で活動するにはどうすればいい?」といったお悩みを抱えているというお話もよく聞きます。実際に職能団体や自主団体の研修でも地域に出るにはどうしたら良いか、地域で必要な技術や知識は何かなどといった地域に出たい療法士の背中を押すような研修も多く開催されています。

さて、勘の良いかたは次のトピックでどのような論理展開がされるかを気づいていらっしゃる方もいると思います。

③解決に向けた仕掛け

さあ、本題のピースは全て揃いました。
カエサル風にいうとしたら
「賽は投げられた」
ということです。

一年間土壌を作り、その中での課題に向き合いつつ、自分たちの手の届く範囲で解決策はないのかと模索してきました。

通いの場には、継続していくことが難しいという課題があり、療法士業界には地域での活動の仕方がわからない/活動の場がないといった課題がある。
そして通いの場の課題は、専門職の少しの支援があれば解決可能な部分もある。
ということは…

《通いの場や自主グループを、地域に出たい療法士の経験の場にしてしまえばいい!》

地域で活動したいとおっしゃる療法士の先生方とは少なくない人数関わってきましたが、皆様それぞれ熱い思い、熱量をお持ちでしたのでたとえ無償でも実践の場とあれば喜んで協力してくださると思います。(実際に数人の方はすでに実施したいとおっしゃってくれています)

私たちが昨年度多く関わらせていただけた、通いの場・自主グループの助けにもなり、療法士の経験にも助けになるという双方良しなシステムだと思いません?笑

④黍団子を携えて動き回りたい

自画自賛しているのですが、やっぱり課題は多いと考えています。

まず、経験の場を必要としている療法士にどのように届けるのか、そしてその方達に十分な経験の場を提供できるよう通いの場や自主グループの数をどう増やすか、そしてお金の回転はどうするか…

正直まだまだ課題は山積みですがどうしてもこのシステムを実現したいと考えています。
そして、課題解決の手立ては数手考えてはいるのですが、どれもこれも自分たちだけの力では実現不可能なものばかり。

そこで、私たちとしてはこの思いに共感していただき、一緒に活動したいといってくれる同士を探さなければと思っている次第です。
もちろん直接ご連絡いただいても構いません。(HPにメールアドレス、TELあります)

仲間集めが二期目の大きな課題だなと、苦手な外交を決意した次第であります。

かなり長くなってしまいましたが最後まで読んでくださった方にはお礼申し上げます。

そして、最後まで読んでくれた人は相当な変人か暇人か僕の友人か、相当な地域バカかと思います。

そんな地域バカへ
 一緒に何かやりません?

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