雑記07 ガルウェイのインナーワークという本から感想

ティモシー・ガルウェイという人の本を前に読んだ。
インナーワークという本の中で、ガルウェイが定期的に軽くテニスのラリーをし合う友人がいて、その友人との接触について書いていてそれが面白かった。

その友人は名前は伏せられているが、何かしらの会社の役員をしているらしい。
(executive friend 役員をしている友人、略して EFと本の中では呼ばれている。)

その友人とガルウェイは、お互いに自分の仕事や解決すべきタスクを持っていて、テニスのラリーをしながら、その互いのタスクについて盛んに話し合うのが通例らしい。

ある時、その友人がテニス場にて、不意にガルウェイに何かがプリントアウトされた紙を手渡してきたらしい。

『前回、自分が君に話した課題について、前回の話をきっかけに あれから 考え続けたのだ。そして、それに対する自分なりの答えを発見したので、文字打ちし、プリントアウトしたものを君に渡したい。』という趣旨のことを話してきたらしい。

ガルウェイがそのプリントを見て、なるほど!と思ったか、これは一体どういうことだ?と思ったかは忘れてしまったが、友人や知人と会った際に、こうしてプリントしたものを手渡す、というこの一場面は自分にとって面白いと感じた。

自分は例えば古い仲の友人と時々会う。
あれこれ話し合うが、自分の日頃大事に思っているテーマについて共有できる時間は 意外と限られていると感じることが多い。
会話のテーマは、普通次から次へと流れていき、自分の強い関心のあるテーマに触れる時が来ても、ほんのさわりを話しただけで テーマは多くの場合次へと流れていってしまう。

多くの交友関係において、片方の側の 強い関心のあるテーマについて ふれる時間など少ないのが普通で そうしたことを長く話のテーマにすることなど あまり期待しない方が良いのだ、という考えもあり得るかもしれない。

結局、より関心のあるテーマについて話し合う割合いを増やしたい、という欲求は、あまり報われることの少ないものかもしれないが、ガルウェイの友人がそうしたように、口頭での説明とは別に プリントしたメモを手渡すなどの工夫は、もしかすると プラスの効用をもたらすかもしれないと自分に期待を抱かせる。

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